演技直前に左肩脱臼…三浦を救った木原の言葉「あなたはできる」 SP貫禄の首位発進【全日本フィギュア】
フィギュアスケートの2026年ミラノ・コルティナ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権第2日が20日、東京・代々木第一体育館で行われた。ペアのショートプログラム(SP)で、三浦璃来・木原龍一組(木下グループ)が84.91点をマークして首位発進。演技直前に三浦が左肩を脱臼する大ピンチに陥ったが、貫禄の演技を見せた。フリーは21日に行われる。

ペア・ショートプログラム
フィギュアスケートの2026年ミラノ・コルティナ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権第2日が20日、東京・代々木第一体育館で行われた。ペアのショートプログラム(SP)で、三浦璃来・木原龍一組(木下グループ)が84.91点をマークして首位発進。演技直前に三浦が左肩を脱臼する大ピンチに陥ったが、貫禄の演技を見せた。フリーは21日に行われる。
2023、25年世界選手権金メダルの“りくりゅう”が、驚異のハイスコアを刻んだ。国際連盟(ISU)公認の自己ベスト80.99点も、世界最高得点の84.41点も超える84.91点。キス&クライで得点を知ると、三浦は思わず「なんで?」とつぶやいた。
演技直前に大ピンチに陥った。6分間練習で三浦が今季初めて左肩を脱臼し、苦悶の表情を浮かべる。リンクサイドでトレーナーの処置を受けて本番へ。スロージャンプで小さなミスはあったが、何とか演じ切ると患部を押さえて涙を浮かべた。
SP前に木原は三浦に声をかけた。「あなたはできる。ケガをしたことにフォーカスをするな」「ちゃんとエレメンツごとにしっかり集中して。いろんなことを考えるんじゃなくて、その一つ一つのことをまず考えなさい」。パートナーの言葉が、三浦の背中を押した。
昨季のグランプリファイナルの練習中にも三浦は肩を脱臼している。演技後、棄権する考えはなかったのか問われると、三浦は「去年もその状態でやったので、あんまりその考えが思い浮かばなかった」と説明。木原も「ないですね。やっぱり、出るしかないので」と話した。
既にミラノ五輪代表入りは決定的で、21日のフリーに臨む。「肩の状態をこれ以上悪くしないように。その中でも自分たちがやってきたことを確実に滑り切りたい」と三浦。木原も「ケガなく終えたいなという思いだけ」と静かに意気込んだ。
(THE ANSWER編集部)
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