桑原拓4回TKO負け、王座獲得ならず「悔しい」 猛ラッシュで顔面腫れあがる「相手が二重に見えて…」
ボクシングのトリプル世界戦興行「U-NEXT BOXING.4」が17日、東京・両国国技館で行われた。WBO世界フライ級タイトルマッチでは王者アンソニー・オラスクアガ(米国、帝拳)に同級4位・桑原拓(大橋)が挑戦。オラスクアガが4回TKO勝ちで4度目の防衛に成功した。敗れた桑原は「率直に悔しい」と会見で肩を落とした。

WBO世界フライ級タイトルマッチ
ボクシングのトリプル世界戦興行「U-NEXT BOXING.4」が17日、東京・両国国技館で行われた。WBO世界フライ級タイトルマッチでは王者アンソニー・オラスクアガ(米国、帝拳)に同級4位・桑原拓(大橋)が挑戦。オラスクアガが4回TKO勝ちで4度目の防衛に成功した。敗れた桑原は「率直に悔しい」と会見で肩を落とした。
ゴング直前、オラスクアガがマウスピースを装着していないことが判明し、試合開始が数分遅れる珍事もあった。序盤から激しい打ち合いに。しかしオラスクアガが強打でダメージを与え続け、最後は圧倒。4回、コーナーに追い詰めると、猛ラッシュで試合を決めた。桑原の顔面は腫れあがっていた。
会見で桑原は「1ラウンド目に眼窩底をやってしまい、相手が二重に見えてパニックになってしまった」と、左のジャブを受けた際に異変が生じたと告白した。同門の世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥も会場に駆けつけたこの一戦。桑原は「(井上から)入場前から左のガードは高めで、最後の方は気持ちで負けるなよと言われていました」と振り返った。
当初、オラスクアガの挑戦者は飯村樹輝弥(角海老宝石)が予定されていたが、怪我により対戦を辞退。桑原にチャンスが巡ってきた。今年3月にハムソン・ラマンダウ(インドネシア)に5回KO勝ちを収めたが、5月のスパーリング中にアキレス腱を部分断裂するアクシデントに見舞われ、6月15日に予定していた試合は中止に。完治させて迎えた世界戦だった。
「率直に悔しいです。後半にかけてチャンスに持っていけるかと思いました」と桑原。ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に判定負けした昨年5月以来、2度目の世界挑戦だったが、ベルトを掴むことはできなかった。
(THE ANSWER編集部)
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