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体重超過フルトンが完敗、前代未聞の一戦も…Sフェザー計量で失態→ライト級タイトル戦に異例の変更

ボクシングのWBC世界ライト級(135ポンド=約61.2キロ)暫定王座決定戦が6日(日本時間7日)、米テキサス州サンアントニオで開催された。オシャキー・フォスターとスティーブン・フルトン(ともに米国)が対戦。フォスターが3-0の判定勝ちを収めた。

スティーブン・フルトン【写真:荒川祐史】
スティーブン・フルトン【写真:荒川祐史】

フルトンがSフェザー級で体重超過→試合がライト級暫定王座決定戦に

 ボクシングのWBC世界ライト級(135ポンド=約61.2キロ)暫定王座決定戦が6日(日本時間7日)、米テキサス州サンアントニオで開催された。オシャキー・フォスターとスティーブン・フルトン(ともに米国)が対戦。フォスターが3-0の判定勝ちを収めた。

 フォスターが鋭いジャブ、ストレートで翻弄。試合の主導権を握った。打開したいフルトンだったが、決定打に欠けた。12ラウンドを戦い抜き、手を上げたフォスターに対してフルトンはがっくり。判定は3-0でフォスターの完勝だった。

 この試合は当初、WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチとして、王者フォスターに階級を1つあげたフルトンが挑戦する予定だったが、前日計量でフルトンが132ポンド(約59.8キロ)と、2ポンド(0.9キロ)の体重超過を犯した。試合は中止されず、フォスターが勝利すれば王座防衛、フルトンが勝利してもWBC世界スーパーフェザー級王座は空位になるはずだったが、WBCが計量後に介入。試合を1階級上のWBC世界ライト級暫定王座決定戦として認可するという異例の展開になっていた。

 この前代未聞の対応には、米記者からもXで不満の声が相次いでいた。米国の著名なボクシングジャーナリストのダン・ラファエル氏は「こんな馬鹿げた話があるか?」「フルトンの酷い体重超過が報われる形になっている。何をしているんだ?」と指摘。米専門メディア「ボクシングシーン.com」のジェイク・ドノバン記者も「クール・ボーイ(フルトン)が130ポンド級でオーバーしたのに、フォスター対フルトンがWBC暫定ライト級で試合するなんて、もう馬鹿げている」と呆れた様子で意見を寄せていた。

 フルトンは現スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)とも戦ったことで、日本のボクシングファンにもよく知られる選手。今年2月にブランドン・フィゲロア(米国)に判定勝ちし、WBC世界フェザー級王座を獲得。この試合は1階級上げてフォスターに挑戦する予定だった。

(THE ANSWER編集部)

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