「こんな感動シーンがあったとは…」 救急搬送直後に涙の祝福 女子ゴルファーが忘れぬ“敬意”
国内女子プロゴルフJLPGAツアーは、11月30日まで宮崎県で行われたツアーチャンピオンシップリコーカップを最後に36試合のシーズンが幕を下ろした。選手たちが演じた様々な“ドラマ”が話題となったシーズン。今回はシーズン最初の四半期に当たる開幕9試合で称賛されたスポーツマンシップを紹介する。

国内ツアーではスポーツマンシップあふれる名場面がいくつも
国内女子プロゴルフJLPGAツアーは、11月30日まで宮崎県で行われたツアーチャンピオンシップリコーカップを最後に36試合のシーズンが幕を下ろした。選手たちが演じた様々な“ドラマ”が話題となったシーズン。今回はシーズン最初の四半期に当たる開幕9試合で称賛されたスポーツマンシップを紹介する。
5月には国内メジャー初戦のワールドレディスサロンパス杯が茨城GC東Cで行われ、申ジエ(スリーボンド)が藤田さいき(JBS)とのプレーオフを制し、メジャー通算5勝目、ツアー通算29勝目を挙げた。敗れた藤田は体調不良でラウンド後に救急搬送されたものの、再びクラブハウスに戻って申ジエと抱擁した。
2人はクラブハウス前で抱擁し、マスク姿の藤田が声にならないような声で「最後まで……大好きだったよ。ホントに心の底からおめでとう。これからまだ……」と声をかけると、申も「そうだね。今度は体調万全で頑張るよ」と励ました。40秒近く続いた2人の抱擁。ほどけた後、藤田は涙を拭いながら「最後、ナイスバーディー」と申の優勝を祝福。申も「ごめんね、先打たせてしまって。またいい勝負できるように頑張りましょう」と応えた。
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が動画を公開すると、ファンから「こんな感動シーンがあったとは…本当に素晴らしい選手同士の友情ですね」「めっちゃ涙が出た。スポーツマンシップってこれだよね。勝ち負けも大事だけど、相手のプレイヤーをリスペクトすることの方がもっと大切」「世界一になっただけあって、申プロは人としても超一流なのがすごくわかりました」と称賛の声が止まらなかった。
また5月18日に、福岡雷山GCで最終日を行ったSky RKBレディスクラシックでは、首位タイで出た神谷そら(郵船ロジスティクス)が劇的な逆転で今季初優勝。一方で、最終18番を首位で迎えながら優勝を逃した金澤志奈(クレスコ)の行動が称賛された。
1打差の首位で最終18番パー5を迎えた金澤は、バーディーパットを外した。2オンに成功した神谷がこの後にイーグルパットを入れて大逆転。金澤は神谷の優勝が決まった後にパーパットを沈めると、直後にグリーン上で両手を広げ神谷と笑顔のハグ。スポーツマンシップを忘れず、爽やかに健闘を称え合った。
実際のシーンを見たファンからはX上に「直前に優勝決められて数分後には笑顔で勝者を祝福 印象的でした」「最後自らハグしたところ何かいいなぁ」「笑顔で拍手をしたのを見て凄く感心し一瞬でファンになった」「最後イーグル時、志奈さんも拍手おくってナイススポーツマンシップ」などとコメントが書き込まれていた。
(THE ANSWER編集部)
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