スーパーフライ級3団体統一王者ジェシー・ロドリゲス

　ボクシングの世界スーパーフライ級3団体王座統一戦が22日（日本時間23日）、サウジアラビア・リヤドで行われ、“バム”の愛称で知られるWBC・WBO同級王者のジェシー・ロドリゲス（米国、帝拳）が、WBA同級王者のフェルナンド・マルティネス（アルゼンチン）に10回KO勝ち。ロドリゲスが見せたKO直前の表情にファンから様々な反響があがっている。

　多彩なパンチで終始試合をリードし続けたロドリゲス。10回には前に出てきたマルティネスの右フックを沈みこんでかわした上で、渾身の左フックをカウンターで叩き込んだ。強烈な一撃に、大の字になったマルティネスは起き上がれず。ロドリゲスが3団体統一王者となった。

　スポーツチャンネル「DAZNボクシング」公式Xは、KOの際、マルティネスの左フックを避ける直前のロドリゲスの表情に注目。「バムはパンチが来るのがわかっていた？　このKOを決めた時、笑顔いっぱいだった」として動画を公開。動画には微かに笑みを浮かべながら、パンチを見切る25歳の姿が映し出されている。この投稿には現地ファンから称賛の声が相次いだ。

「パンチを打つ時、足と顔が動かないのを見て！　完璧なバランス。芸術のような動き」
「バムはプーマ（マルティネス）がミスをするのをわかっていた。この男のIQはボクシング界のトップと同じレベルだ」
「何が起きるか完璧にわかっていたね！」
「ロドリゲスはIQが高い若者だ。フットワークが信じられないくらい上手いし、ハードヒッターでもある。マジですごい奴だ」
「IQと本能的な反射神経の完璧な組み合わせ」
「バムは、ファイターに求められるすべての要素を持っている」
「次のパンチを予測して、きれいにカウンターを決めるこの感覚（拍手）」
「彼は何週間も前からこのパンチが来るのを見抜いていた！　これこそ、トップレベルの技術だ！」

　25歳のロドリゲスは23勝（16KO）と無傷のレコードを伸ばし、世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド（PFP＝階級を超えた格付け）で4位に浮上。今後、4団体王座統一へ向かった後、バンタム級へ転級する方針を現地メディアに示している。