【一問一答】完敗・那須川天心「恥をさらすのも格闘技」 ブーイングには苦笑い「嫌われているんですかね?」
ブーイングには「嫌われているんですかね?(笑)。アウェーだと思いますよ」
――試合前に、負けを受け止められる自分でいると言っていた。
「もちろんですよ! 悔しいですけど、前を向いていかないと。負けたことで世の中の人はいろいろいうかもしれないですけど、僕は自信をもってここまで仕上げてきたので。悔いはないし、ボクシングというものがまた好きになる一戦だった。また人生は続くし、堂々と生きていこうかなと。応援してくれた皆さんには勝ちを見せることができず、正直……初めてだと思うんですね。自分が負けて辛い気持ちで帰るというのは。そういう思いをさせてしまって申し訳ない気持ちはあるが、これも人生」
――拓真にリベンジは。
「リベンジします。そこまで強くなって。(リングでは)またお願いします、とは伝えました」
――試合後、正座をしてファンに誠意を示した。
「応援してくれている人がいての格闘技。その人に対して感謝を伝えるのは大事なこと。たくさんの人に応援されて愛されているなと感じた。声援のおかげで最後立ち向かうことができた。結果では返すことができなかった。後悔や悔いはない」
――(司会者)ラストで(質問)お願いします。
「いや、いっぱいやりましょう」
――ブーイングを浴びたシーンも。
「優しくしてよー、という感じ(笑)。故意じゃない。押しても別にないんですよ。格闘技のクセで、腕が出たりする。反則ではないと思う。お互い押すみたいなのはあると思う。それは許してよー。と思う」
――あんなブーイングは初めてじゃないか。
「初めてですね。日本でブーイングってあんまりないじゃないですか。嫌われているんですかね?(笑)。常にアウェーだと思いますよ。ボクシングに入ってきて。そういう声もあるとはわかっている。受け入れている。危害さえ加えなければ、何言っても大丈夫です」
――格闘技キャリア無敗が終わった。
「意識はしていない。無敗にこだわって生きてきたわけではない。もちろん悔しいですが、受け止める器はあると思っている。これも人生。みんなの前で恥をさらすのも格闘技じゃないかなと。一生懸命生きている人しかそういうことはできない。明日もラジオの生放送に出なきゃいけない」
――負けて引退を考えることは?
「辞めないっすよ。辞めるとか考えない。それは一切ない。ダサいじゃないですか。負けて辞めますなんて。辞めないよ。やり続けます。それが自分の生き方だと思う。人間ですから、やり続けるしかないっすよ。やり返します。必ず」
――日本中が盛り上がる一戦が出来たと思うが、評価は。
「評価っていうのもあれですけど、自分で自分の可能性をさらに感じた。あ、ここで負けさせられるんだ、という感覚がある。人生、いい方向に転んでも悪い方向に転んでも面白いと思っている。挑戦して結果が出ないのも楽しい、面白い。負けたのも、負けたんだって。悔しいけど、いままで思ったことないものが出たのが、いろんな発見だと思う。人生実験なんで、次は成功させるだけ」
「効いたパンチはない。12ラウンドやって傷だらけで、という印象だった。傷つけてくれたらよかったのに、という感じだった」
――会見終了。
「本当に応援ありがとうございました。たくさんの応援のおかげで自分はできた。初めて負けましたけど、すごい嬉しい気持ちもたくさんある。これをしっかりと受け止めて、前を向いてこれからも堂々と生きていこうと思います。皆さんも一緒に生きていきましょう」
(THE ANSWER編集部)
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