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“神の左”継承者、増田陸が負傷判定で勝利 相手は病院直行…不完全燃焼「納得できていない」

ボクシングのバンタム級ノンタイトル10回戦が24日、東京都江東区のTOYOTA ARENA TOKYOで行われ、WBA世界同級4位の増田陸(帝拳)がWBC世界同級15位のホセ・カルデロン(メキシコ)に5回1分27秒、負傷判定の末に2-0(48-48、49-46、48-47)で勝利した。世界ランカーとの対戦は4回目。世界挑戦への足がかりとなる試合にしたい一戦だった。戦績は28歳の増田が9勝(8KO)1敗。22歳のカルデロンが14勝(6KO)3敗。

カルデロンと対戦した増田陸(左)【写真:山口比佐夫】
カルデロンと対戦した増田陸(左)【写真:山口比佐夫】

バンタム級ノンタイトル10回戦

 ボクシングのバンタム級ノンタイトル10回戦が24日、東京都江東区のTOYOTA ARENA TOKYOで行われ、WBA世界同級4位の増田陸(帝拳)がWBC世界同級15位のホセ・カルデロン(メキシコ)に5回1分27秒、負傷判定の末に2-0(48-48、49-46、48-47)で勝利した。世界ランカーとの対戦は4回目。世界挑戦への足がかりとなる試合にしたい一戦だった。戦績は28歳の増田が9勝(8KO)1敗。22歳のカルデロンが14勝(6KO)3敗。

 初回から積極的に手を出すカルデロンに対し、増田は的確に顔面をヒット。序盤からカルデロンの顔は出血で赤く染まった。2回には増田も左目の上をカット。3回には増田が右ボディーからの左ストレートをクリーンヒットさせたが、カルデロンも連打で応戦した。5回、偶然のバッティングによりカルデロンが再び負傷。ドクターチェックを受けた結果、右目上の負傷で続行不可と判断された。

 5回までの負傷判定となり、増田が勝利。思わぬアクシデントでプロ初の判定勝ちになった。リングインタビューでは「勝ってほっとしているが、内容に関して納得できていない。ジムに戻って一から作り直します」と反省を口にした。

「タフでしたし、リーチがあってボクシングをしっかり組み立ててくる相手。やりにくさは感じていました」と相手の印象を語り、「世界一目指してやっているが、今日の試合内容じゃ全然ダメ。一からやり直すので、また応援よろしくお願いします」と呼びかけた。カルデロンは目の上4センチ、鼻の上2センチをカットしており、病院に直行した。

 プロ10戦目となる増田は6月に行われた前戦で衝撃の1回87秒KO勝利を披露。今夏には、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)のスパーリングパートナーも務めた。WBC世界同級王座を12度防衛し、「神の左」の愛称を持つ同門の先輩・山中慎介氏と同じく大和心トレーナーに師事。「神の左の継承者」と呼ばれている。

 興行のメインイベントではWBC世界同級1位の那須川天心(帝拳)と同級2位の井上拓真(大橋)が同級王座決定戦を戦う。

(THE ANSWER編集部)

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