阪神を「見習わないと」 ジークスター東京の人気No.1が他競技から受ける影響、示した存在感
ハンドボール・リーグHのジークスター東京は22日、東京・墨田区総合体育館(ひがしんアリーナ)で福井永平寺ブルーサンダーと対戦し32-26で勝利。勝ち点13で4位を維持した。シュートが決まらず苦戦したジークスター東京だったが、RB中村翼は「無」になり打破した。

リーグHジークスター東京が暫定4位
ハンドボール・リーグHのジークスター東京は22日、東京・墨田区総合体育館(ひがしんアリーナ)で福井永平寺ブルーサンダーと対戦し32-26で勝利。勝ち点13で4位を維持した。シュートが決まらず苦戦したジークスター東京だったが、RB中村翼は「無」になり打破した。
立ち上がりからジークスター東京を阻んだのは、昨シーズンまでチームメートだった相手GK家田幹太だった。佐藤智仁監督も「彼の準備が優っていたのは認めざるを得ない」と攻略されていたとした。そんな中、途中出場した中村は早々に速攻で得点。さらに、タイミングをずらしたクイックシュートで鉄壁の家田を跳ね除けた。チームメート時代には、よく一緒にシュート練習をしていたというが、「絶対分かられていると思って、何も考えずに打っていた」と無心になったことが功を成した。
チームはディフェンスも安定せず、16-15と1点差で折り返した前半だったが、中村は家田に対してシュート成功率100%を記録した。後半も途中出場すると、コートインわずか1分足らずで得点。「(監督からは)行って取り敢えず1人2人抜いて、点を取ってこいと言われているので、自分の仕事をしただけかなと」と役目をしっかり果たし、出場時間わずかながら、その存在感を観客の目に焼き付けた。攻守ともに息を吹き返したジークスター東京は、終えてみれば32-26と快勝した。
昨シーズン、チーム内のファン人気投票で1位を誇る中村は、ウォーミングアップから退場まで、終始笑顔を絶やさないのが魅力の一つ。実は、大ファンである日本プロ野球・阪神の選手から影響を受けているという。「試合に負けても、終わったら絶対に見に来てくれているお客さんに手を振ったりするのは見習わないといけない。ファンの方には、内容がどうであれ、しっかり笑顔で次も来てもらえるようにしたい」。その笑顔でファンはもちろん、チームの雰囲気も盛り上げ、日々勝利に貢献している。
現在、1位の豊田合成ブルーファルコン名古屋とは勝ち点で5点差をつけられており、優勝を目指すジークスター東京にとって、1戦も落とせない状況が続く。「もちろん優勝は狙っているが、順位というよりは、自分たちのハンドボールをどれだけやれるか。それができれば上位のチームにも勝てる力はある」と自信を見せた。次戦は、24日に琉球コラソンと沖縄県立武道館アリーナで対戦。中村らしい笑顔でチームを盛り上げ、ファンに再び勝利を届けられるか。
(THE ANSWER編集部・横田 美咲 / Misa Yokota)
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