WBO世界ウェルター級タイトルマッチ

　ボクシングのWBO世界ウェルター級タイトルマッチが22日（日本時間23日）、サウジアラビア・リヤドで行われ、挑戦者のデビン・ヘイニー（米国）が同級王者のブライアン・ノーマン（米国）を3-0（117-110、116-111、114-113）の判定で破った。6月に佐々木尽（八王子中屋）を圧倒したノーマンの完敗に、日本のファンも衝撃を受けた。

　ヘイニーの強打が火を噴いたのは2回だった。左フックから右につなげると、ノーマンはキャンバスに膝をついた。このダウンで優位に立つと終始、試合をコントロール。そのまま隙を見せずにタイトルを奪取した。

　ノーマンは6月に佐々木と対戦し、5回KOで圧勝。強打を被弾した佐々木が大の字の倒れて失神するという衝撃の強さを見せたが、この日は防衛に失敗。X上のファンからはウェルター級のレベルの高さを痛感する声が上がった。

「ブライアン･ノーマンという選手を通じてウェルター級の世界の壁の分厚さをまざまざと見せつけられてるな」
「やっぱりウェルター級はヤバい。　日本人に獲れる気がしない」
「これが中量級の壁」
「ウェルター級の頂はどれだけ高いんだ…」

　ヘイニーはライト級で4団体統一を達成。スーパーライト級でもタイトルを獲得し、これで3階級制覇となり、戦績は33勝（15KO）1無効試合。ノーマンは28勝（22KO）1敗2無効試合となった。