東京での五輪連覇へ 日本勢3番手のタカマツは「這い上がる」「楽しみ」
「今までの中で一番強い2人になっていたい」
3月の全英オープンで初戦負けを喫した後、4月のアジア選手権まで1、2回戦敗退と苦しんだが、五輪レースは準優勝という好スタート。高橋は「レースが始まったからというわけではないと思うけど、プレーをしていても、気持ちの持ち方や試合運びの面で、どこかで気持ちのスイッチが入っているのを感じた。2か月、負け続けただけだと思えば、ここから上がって行くのが楽しみ」と五輪レースでの巻き返しを思い描いた。
常に、挑戦。辛くても、苦しくても、すべてはキャリアの集大成として狙う五輪連覇という大目標への過程だ。松友は「最終的に五輪で金メダルを取るためには、どのペアにも勝てる状態になってないといけない。今までの中で一番強い2人になっていたいと思うし、純粋にもっと強くなっていけたらと思う。五輪レースは一度経験しているので、4年前と同じ気持ちではないけど(今も)少しずつ良くなっていく自分たちが楽しみだし、来年の自分たちも楽しみ」と前進する姿勢が変わらないことを強調した。
リオ五輪の決勝で敗戦寸前から大逆転を見せた2人は、相手のペースの試合でも、キャリアの歩み方でも、苦境を乗り越える力を示し続けている。日本3番手とはいえ、日本代表の朴柱奉ヘッドコーチがスディルマンカップに向けた戦力比較について「女子ダブルスのランクは、あまり意味がない。6位くらいまで力の差がない」と話したように、上位ランクとの差はない。その中で国内3番手と謙虚に認めた五輪女王が、どのような逆襲劇を見せるか、楽しみだ。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)