25歳で腎臓がん 「人生一変」悪夢乗り越え復帰 涙のシブタニ妹マイア「一歩一歩進んできた」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯第2日は8日、大阪・東和薬品RACTABドームで行われた。アイスダンスのフリーダンスでマイア・シブタニ、アレックス・シブタニ組(米国)が108.76点をマーク。合計180.50点で6位となった。8季ぶりに国際大会に復帰したシブタニ兄妹。腎臓がんを乗り越えた妹のマイアは、万感の涙を流した。

グランプリ・シリーズ第4戦
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯第2日は8日、大阪・東和薬品RACTABドームで行われた。アイスダンスのフリーダンスでマイア・シブタニ、アレックス・シブタニ組(米国)が108.76点をマーク。合計180.50点で6位となった。8季ぶりに国際大会に復帰したシブタニ兄妹。腎臓がんを乗り越えた妹のマイアは、万感の涙を流した。
苦難の道のりを知っているから、大歓声の温度が増した。演技を終えたマイアが、兄アレックスの胸に顔をうずめて涙を流した。
8季ぶりに国際大会に帰ってきた2018年平昌五輪の銅メダルカップル。25歳だった2019年12月、マイアは摘出した腎臓の腫瘍が悪性で、腎臓がんだったこと公表した。
この日の演技後、「はっきりさせておきたいのですが、私は今、健康です。そのことにとても感謝しています」と話したマイア。復帰までの道を振り返った。

「2019年は腎臓がんということもあり、非常に厳しい年でした。とても驚きましたし、もちろん身体的な回復も大変でした。予想以上に大変でしたが、それ以上に時間が必要だったのは、精神的、感情的なダメージでした。それは私の人生を一変させました」
暗闇の中、「一人の人間として自分自身をより深く知る機会を得られたことは、非常に幸運だった」と言う。「私には素晴らしいサポートシステムがあり、私が自分自身に忍耐強くなることを許し、励ましてくれました」。立ち直るまで時間はかかったが、やはり支えになったのはスケートだった。
「アレックスと楽しみながら氷上で過ごす時間を通して、私は癒され始め、人生を再び楽しんでいると感じられるようになりました。だから、私たちは一歩一歩進んできました。そして、自分たちが十分に高いと思えるレベルに戻れるチャンスがあると感じたとき、それをつかむしかなかったのです」
輝くメダルよりも大切なものを取り戻した今大会。シブタニ兄妹の新たなストーリーが、日本で始まった。
(THE ANSWER編集部)
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