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フィギュアNHK杯、韓国女子にハプニング 大阪で「地下鉄に乗って…」ホテルからUターンの顛末

フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯は7日、大阪・東和薬品RACTABドームで開幕。女子ショートプログラム(SP)で3位になったユ・ヨンはちょっとしたハプニングに見舞われた。演技後にホテルに戻るも、地下鉄で再度会場に大急ぎ。その理由とは。

NHK杯に出場しているユ・ヨン【写真:中戸川知世】
NHK杯に出場しているユ・ヨン【写真:中戸川知世】

GPシリーズ第4戦・NHK杯

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯は7日、大阪・東和薬品RACTABドームで開幕。女子ショートプログラム(SP)で3位になったユ・ヨンはちょっとしたハプニングに見舞われた。演技後にホテルに戻るも、地下鉄で再度会場に大急ぎ。その理由とは。

 67.66点をマークし、坂本花織、ソフィア・サモデルキナに次ぐ3位となったユ・ヨン。各種目の演技後、上位3選手による会見が行われるのだが、そこに姿がなかった。坂本とサモデルキナの2人で会見した後、しばらくしてから会見場に姿を見せ、安堵したように坂本とハグを交わしていた。

 何があったのか。1人で取材に応じたユ・ヨンは「もうすでにホテルにいて休んでいたんです。そしたらここ(会見場)に来ないといけないと言われて。でもバスは遅すぎたので地下鉄に乗って走ってきました。今とても疲れています、もう一度トレーニングした感じです(笑)」と笑顔で説明した。

「あとはシャワーを浴びて寝るだけ、という状態でした。でもコーチが『君はここにいないといけないよ!』という感じだったので、私は『オーマイガー! 何が起こっているの?』となりました。でもとても幸せです。3位になれたことが信じられませんが、少なくともここにいるのですから」

 会見出席の必要がある立場だとは知らなかった様子。大阪の地下鉄に乗り、息を切らしてホテルからUターンした。SPの出来については「とても良かったです。なので明日は今日と同じぐらい心地良く滑れたらと思います」と喜んだ。

 2016年に史上最年少の11歳で韓国選手権を制覇。20年のユース五輪で優勝し、同年の四大陸選手権で銀メダルを獲得するなど韓国フィギュア女子で期待の一人だった。ただ近年は国際大会で結果を残せず苦しんでいた。

「以前はこうやってインタビューを受けるところからとても遠くにいましたから。昔を思い出して、より良いスケーターになれるようなモチベーションになります」とGPシリーズで上位を狙える位置となったことに笑顔。「昨年、そしてここ数年は辛い時期もありました。今、私はより強く、より良いスケーターになろうと努力しています」と語った。

 GPシリーズの表彰台となれば22-23年シーズン以来。意識については「特にはありません。この状況は予想していませんでしたが、私のマインドセットはあまり変わりません。メダルや表彰台のことはあまり意識せず、自分のスケートをしようと心がけています。明日も今日と同じような滑りができたらと思います」と自然体を貫く。

(THE ANSWER編集部)

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