アイスダンス初戦3位の紀平梨花「頑張れることが幸せ」 振り返る苦しい日々「自己嫌悪だった」
フィギュアスケートの全日本選手権(12月19日開幕、東京・国立代々木競技場)のアイスダンス予選会が2日、滋賀・木下カンセーアイスアリーナで行われた。女子で全日本連覇やグランプリ(GP)ファイナルを制した実績を持つ紀平梨花(トヨタ自動車)が、西山真瑚(オリエンタルバイオ)と組んだ“りかしん”は、フリーで77.13点をマークし、合計136.74点で3位。日本スケート連盟の基準を満たせず、2026年ミラノ・コルティナ五輪への道は断たれたが、初戦を終えて手応えを強調した。櫛田育良(木下アカデミー)島田高志郎(木下グループ)組が合計159.21点で優勝した。

全日本選手権予選会
フィギュアスケートの全日本選手権(12月19日開幕、東京・国立代々木競技場)のアイスダンス予選会が2日、滋賀・木下カンセーアイスアリーナで行われた。女子で全日本連覇やグランプリ(GP)ファイナルを制した実績を持つ紀平梨花(トヨタ自動車)が、西山真瑚(オリエンタルバイオ)と組んだ“りかしん”は、フリーで77.13点をマークし、合計136.74点で3位。日本スケート連盟の基準を満たせず、2026年ミラノ・コルティナ五輪への道は断たれたが、初戦を終えて手応えを強調した。櫛田育良(木下アカデミー)島田高志郎(木下グループ)組が合計159.21点で優勝した。
アイスダンス初戦を終えた紀平には、悔しさとともに確かな手応えがあった。西山とカップル結成から1か月あまり。「この大会に出られたことが奇跡。出られたことがいい収穫だった」と振り返った。
日本スケート連盟の基準を満たせず、ミラノ・コルティナ五輪出場の可能性は消滅。それでも、「30年(五輪)に向けてしっかり努力を重ねて、素晴らしいものになればいい」と前を向く。
女子のトップを走りながら、21年の右足首負傷でキャリアは暗転。この数年、苦しい日々を過ごしてきた。「怪我をしていると安静にしていないといけないし、痛みが出ると間違った行動をしているような気がして。休んでいても自己嫌悪だった」。暗闇の中でもがいていた紀平だが、アイスダンス挑戦で視界が一気に開けた。
「頑張れるってことが幸せ。つらいな、しんどいなってなれる毎日が凄く幸せ。大変なことをできているのが、凄く嬉しい」
デビュー戦は3位。来年の夢舞台への道は断たれたが、12月には国内最高峰の舞台が待つ。パートナーの西山が「自分たちであれば、ものすごく高みを目指して戦っていける」と言えば、「これがスタート。とにかく練習を積んで、完成度が高い演技を目指して頑張りたい」と紀平。“りかしん”の進化と真価を見せる旅が今、始まった。
(THE ANSWER編集部・杉本 亮輔 / Ryosuke Sugimoto)
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