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SBドラ1佐々木麟太郎は「4つ」の進路想定 指名は事前通告なし「全くわかっていなかった」 取材窓口説明

プロ野球のドラフト会議で、ソフトバンクが1位指名し交渉権を得た佐々木麟太郎内野手(米スタンフォード大)について27日、個人サポートを行うナイスガイ・パートナーズ社が都内で会見を開き、現状説明を行った。同社の木下博之氏が対応し、今後は4つの進路が想定されるという。

スタンフォード大の佐々木麟太郎【写真:AP/アフロ】
スタンフォード大の佐々木麟太郎【写真:AP/アフロ】

28日指名挨拶も…来年6月のリーグ戦終了まで交渉はなし

 プロ野球のドラフト会議で、ソフトバンクが1位指名し交渉権を得た佐々木麟太郎内野手(米スタンフォード大)について27日、個人サポートを行うナイスガイ・パートナーズ社が都内で会見を開き、現状説明を行った。同社の木下博之氏が対応し、今後は4つの進路が想定されるという。

 佐々木は23日のドラフト会議を、深夜の米国でネット視聴。直後には交渉権を獲得したソフトバンクの王貞治会長からエージェント経由で連絡を受けた。NPBのドラフト指名対象となることが確認され、ドラフト前に現地視察を済ませた球団は8つにのぼった。

 ただ、木下氏によれば「指名されるということを、全くわかっていなかったので……」。本人や花巻東高監督でもある父・洋さんの驚きは大きかった。どの球団からも、事前に指名するという連絡はなかったという。今後、28日にはソフトバンクが花巻東高を指名あいさつに訪れる予定。洋さんの「指名権を無駄にしてしまう可能性がある中で指名してくださった球団に、失礼のないようにしたい」という考えもあり礼は尽くすが、その後は入団交渉など、進路に関する動きを控えるという。

 佐々木は花巻東高時代に史上最多とされる高校通算140本塁打を残した強打者。ただ2023年のドラフト前にはプロ志望届を提出せず、学業、運動の双方で米国屈指の実績を挙げるスタンフォード大に進んだ。1年目のリーグ戦は52試合で打率.269、7本塁打、41打点を残した。すでにチームの中心選手となっており、来年6月にチームの来季日程が終了するまで、自身の進路については封印する。

 その後の7月には、MLBドラフトもある。ここで指名を受けることも一つの目標としてはあるが、佐々木が米進学を選んだ背景には、洋さんの「長い人生を考えた時に、静かな環境で学びに集中するのもいいのでは」との考えがあった。これも踏まえると、今後は4つの進路が考えられるという。

 一つはソフトバンクへの入団、もう一つはMLBドラフトで指名された球団との契約だ。さらにスタンフォード大へ残る選択肢や、3年生になるタイミングで他大学への編入も可能ではある。

 佐々木はしっかり学業を修め、スタンフォード大学を卒業することも目標にしている。日々英語の授業を受け、英語でレポートを提出。会計学の授業を面白いと感じるなど、関心の範囲も広い。木下氏は「彼の姿が、若者の選択肢や可能性を広げることになる。力添えしていきたい」と話している。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)


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