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上智大初のドラフト指名、正木悠馬が感じたSNS情報の“限界”「そもそも正しいのか…」渇望する対面指導

正木はSNSで拾った様々な練習法を試してきた【写真:羽鳥慶太】
正木はSNSで拾った様々な練習法を試してきた【写真:羽鳥慶太】

ネット情報を試し続ける限界も…プロの指導が「本当に楽しみ」

 一方、自分のレベルが上がるにつれ、ある思いも湧いた。「動画を見るだけではちょっと限界を感じ始めているというか、それだけでは無理だなと思い始めていたんです」。試行錯誤を繰り返しながら自分の“実”にしていくのはいいが、成功の確率を上げないとこの上には行けないと感じたのだ。

「動画を見てもそもそも、その情報が正しいのかわからない。合っていたとしても、その通りにできているのかわからない。そもそも自分に合っているのかわからない。自分に合わないものを取り入れて調子を落とし、どんどんずれて悪い方向へいくという悪循環に陥ったことが、何度も大学ではありました」

 動画からの情報は100%が受け身だ。疑問をぶつけ、提供者と解決していくことはできない。プロの指導者との“対面”では、それが可能になる。「見ている人がいればそこで指導していただけると思うので、自分の中では本当に楽しみな部分です。ちょっと恵まれた環境でやるのは本当に初めてなので楽しみですし、自分に合っているものも全部吸収したいと思っています」。

 西武という環境も、自分に向いているのではという期待がある。「パワーピッチャーが多いイメージがあります。自分もそういう投手になりたいので」。好きな言葉は「前進できない駒はない」。小学校の時に新聞で見たのだという。さらに前進するきっかけはつかんだ。このチャンスを生かし、1軍へと這い上がる。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)


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