12歳のスーパー中学生ダンサーが世界大会を席巻! 年上を蹴散らし決勝Tに進出
24年パリ五輪に膨らむ夢、正式種目になれば「出ます」
1回戦でSHOYAに勝利すると、2回戦ではハイレベルなバトルを展開したT-LONEを撃破。グループDの決勝まで進むと、ここでも自身の体を自由自在に操るエキサイティングなダンスで圧倒し、JOを下して見事、29日に行われる決勝トーナメントの出場権を手に入れた。
大阪を拠点とするTSUKKIは、この日も一緒に参戦した兄の影響を受けて7歳からブレイクダンスを始めた。見よう見まねで始めたダンスにはまり、今では毎日5時間ほど練習を行うが「毎日が楽しくて仕方ない」と言う。国内の大会はもちろん、最近では1か月に1度は海外の大会にも参戦し、その技を磨いている。
数日前に左肩を痛めるアクシデントに見舞われた。同行した父によると、この日は出場を見合わせる可能性もあったというが、TSUKKI本人がどうしても出場したいと意志を曲げず、痛み止めを飲んでの出場となった。だが、本番中は痛みのハンドを感じさせることもなく、クールなロングヘアを持つ12歳の少年は、並み居る年上ダンサーを破って決勝進出。「うれしい。ここまで来れるとは思わなかったです」と笑顔を浮かべた。憧れのダンサーでもあるウクライナ出身のUZEEROCK(ウージーロック)とも対面。決勝トーナメントを勝ち抜けば、招待選手として参加するUZEEROCKと対戦する可能性もある。
2024年のパリ五輪では追加種目候補となっているブレイキン。もし五輪種目になったら、パリ五輪への出場が夢となるか問われると、TSUKKIはその瞳に真剣な光を宿しながら「出ます」と言い切った。あどけない顔の中にも芯の強さを伺わせた12歳のダンサーがどこまで勝ち進むか。29日の決勝トーナメントは注目だ。
(THE ANSWER編集部)