台湾男子100mで「9秒95」 追い風参考も衝撃…PB10秒32の26歳が突如“覚醒”「新しい最速王だ」
台湾のスプリンターが快記録を連発した。台湾中部の雲林で開催された全国運動会の陸上男子100メートルで、陳玟溥が追い風参考記録ながら、準決勝で9秒99、決勝で9秒95と台湾記録(10秒11)を上回った。地元メディアも驚きを伝えている。

雲林で開催された全国運動会
台湾のスプリンターが快記録を連発した。台湾中部の雲林で開催された全国運動会の陸上男子100メートルで、陳玟溥が追い風参考記録ながら、準決勝で9秒99、決勝で9秒95と台湾記録(10秒11)を上回った。地元メディアも驚きを伝えている。
今大会前の自己ベストが10秒32だった26歳の陳。19日の予選で向かい風0.9メートルで10秒26の自己新記録をマークすると、20日にさらなる激走を見せた。
準決勝で追い風4.0メートルの参考記録ながら9秒99。決勝も追い風2.7メートルの参考記録になったが、9秒95で優勝。台湾記録10秒11をはるかに上回った。
地元メディアの中時新聞網は「準決勝で驚異の9秒99を打ち出し、台湾の陸上史上初めて10秒の壁を破った時には、競技場全体が驚きの声に包まれた」とし、「10秒11の全国記録を破って台湾の新しい最速王となることを誰もが期待している」と伝えた。体育局の陳良乾局長も「9秒台の全国記録の更新は時間の問題だ」と語ったという。
また、聯合報は陳が2年間、アキレス腱の負傷に苦しんでいたとした上で「本当に、一歩一歩進むのが結局は早道だと思った」との本人のコメントを掲載。今大会前には腰も痛めており、「今日の金メダルは予想外。こんなタイムが出せて、本当に嬉しい」などと語ったという。
決勝では2位が10秒24、3位が10秒25、4位が10秒26で続いた。同メディアによると、陳は「台湾の100m走はレベルが低いと言われる。確かににそうかもしれないけれど、自分たちが進歩していることを感じてもらいたい」と確かな手応えも口にした。
(THE ANSWER編集部)
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