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箱根予選会場で悲劇「まさか逆転…」 天国と地獄、交錯した参加校の思い「正直やめてほしい」

第102回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)の予選会が18日、東京・陸上自衛隊立川駐屯地─立川市街地─国営昭和記念公園で行われ、今年も明暗がくっきり分かれた。中央学院大がトップ通過、9位の日体大が78年連続切符をつかむ一方、法政大は10位・立教大とわずか17秒差で敗退。レース後、選手や監督からは様々な感情があふれ出た。

本戦出場を逃してうなだれる法政大の選手たち【写真:徳原隆元】
本戦出場を逃してうなだれる法政大の選手たち【写真:徳原隆元】

来年1月2、3日に本戦

 第102回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)の予選会が18日、東京・陸上自衛隊立川駐屯地─立川市街地─国営昭和記念公園で行われ、今年も明暗がくっきり分かれた。中央学院大がトップ通過、9位の日体大が78年連続切符をつかむ一方、法政大は10位・立教大とわずか17秒差で敗退。レース後、選手や監督からは様々な感情があふれ出た。

 42校が10枚の箱根切符を争った予選会。中央学院大、順大、山梨学院大、日本大、東海大、東農大、神奈川大、大東大、日体大、立教大が来年1月2、3日の本戦出場を決めた。

 天国と地獄を分けたのは17秒。立教大にわずかに及ばなかった法政大は、17.4キロのチェックポイントでは圏内の9位につけていたが、終盤にライバルの追い上げを許した。坪田智夫監督は、力なく言葉を絞り出した。

「ゴールした段階で、もう通ったと思っていた。まさか逆転されていると思っていなかったので、全く整理がついていない」

 立教大はエース・馬場賢人(4年)を欠く苦しい布陣で、なんとか箱根への道をつないだ。「喜びが爆発しました」。10位で大学名がコールされると、主将の國安広人(4年)の頬を歓喜と安堵の涙が伝った。

 9位の日体大は17.4キロで12位と大ピンチだったが、最終盤の追い上げで滑り込んだ。78年連続78回目の本戦出場。玉城良二監督の口から漏れたのは、極度のプレッシャーを背負う選手への思いだった。

「(重圧は)みなさんに言ってもわからない。並大抵のものじゃない。逃したら学生たちは50年言われ続ける。決していいことじゃない。大人が背負わせてしまっている。連続出場を称えてもらえるのは嬉しいが、正直やめてほしい」

 個人で悔しさを晴らした選手もいる。

 昨年の予選会はゴール直前で倒れて途中棄権となったロホマン・シュモン(4年)は、東海大の5位通過に貢献。一時は「辞めようか悩んだ」ほどだったが、「絶対にリベンジしてやろう」という強い気持ちで駆けた。

 1万メートルで日本人学生最速記録を持つ前田和摩(3年)は、昨年の予選会に肺気胸で出られず東農大は1秒差で敗退。今年はチームトップと力走し、6位通過に導いた。

 様々な感情が交錯した予選会を終え、決戦の舞台は新春の箱根路に移る。

(THE ANSWER編集部)


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