国際親善試合

　サッカー日本代表（FIFAランク19位）は14日、東京スタジアムで行われた国際親善試合でブラジル代表（同6位）と対戦し、3-2で勝利した。前半2失点と劣勢だったが、後半に一挙3得点で逆転。A代表では史上初の勝利となった。サッカー王国が不覚を取った衝撃の結果に中国メディアも驚きを持って報じた。

　久保建英、堂安律、上田綺世らをスタメン起用した日本。ワールドカップで史上最多の5度の優勝を誇る王国ブラジル相手に決定機を作る場面もあったが、逆に前半26分、同32分と立て続けに失点し、2点ビハインドで前半を折り返した。

　一矢報いたい日本は後半7分、相手DFのミスを突いた南野拓実のゴールで1点を返すと、流れは日本へ。迎えた同17分、久保に代わって投入された伊東純也のクロスを中村敬斗が合わせると、相手に当たってゴールネットを揺らして2-2の同点に追い付いた。

　さらに後半26分、伊東のコーナーキックから上田のヘッドが決まり、逆転に成功。終盤のブラジルの反撃を守り切った。過去のブラジルとの通算対戦成績は0勝2分け11敗。A代表では史上初の勝利となった。

　中国メディアはこぞって衝撃的に報道。「新浪財経」は「偉大なる3-2！　日本が歴史的勝利。0-2の劣勢からブラジルを逆転。30年待ったこの時」と見出しを打って記事を掲載。「0-2の劣勢から3-2としてブラジルを撃破し、13試合で勝利なし（2分11敗）の不名誉な記録に終止符を打った。まるまる30年間待ち続けた勝利だった」と報じた。

「新浪体育」では「超級番狂わせ！　日本がブラジルを逆転。19分の驚異的猛攻で0-2から3-2で勝利し、歴史を2つ書き換える」との見出しで、結果を報道。「日本は0-2とリードされた後、19分間に3ゴールを立て続けに決め、大逆転劇を演じ、3-2でブラジルを破った。日本男子は史上初めてブラジルに勝利し、ブラジルとの対戦で初めて3得点をあげた」と伝えた。