出雲で完敗7位…青学大、近年独壇場の箱根どうなる 下級生化けず、昨季完全制圧の「山」も不安
学生3大駅伝の幕開けとなる出雲全日本大学選抜駅伝が13日、出雲大社前─出雲ドーム前の6区間45.1キロで行われた。国学院大が連覇を達成した一方、青山学院大は1分40秒差の7位と完敗。2012年に出雲で初優勝して以降、初めて5位以内を逃し、総合3連覇が懸かる来年1月の箱根駅伝へ不安を露呈した。

学生3大駅伝の初戦
学生3大駅伝の幕開けとなる出雲全日本大学選抜駅伝が13日、出雲大社前─出雲ドーム前の6区間45.1キロで行われた。国学院大が連覇を達成した一方、青山学院大は1分40秒差の7位と完敗。2012年に出雲で初優勝して以降、初めて5位以内を逃し、総合3連覇が懸かる来年1月の箱根駅伝へ不安を露呈した。
学生3大駅伝の開幕戦で、青山学院大が思わぬもろさを見せた。
1区(8キロ)の小河原陽琉(2年)がトップから18秒差の6位は想定内だが、2区(5.8キロ)の折田壮太(2年)が区間10位、3区(8.5キロ)の飯田翔大(2年)も区間10位。4区の神邑亮佑(1年)も区間8位と不発で、この時点でトップの国学院大とは2分22秒差となり、優勝は絶望的となった。
5区(6.4キロ)の塩出翔太(4年)、6区(10.2キロ)の大エース・黒田朝日(4年)は連続区間賞。意地を見せたが、7位に浮上するのが精一杯だった。
今大会に向けて、原晋監督は「ばけばけ大作戦」を発令した。「全員が大化けする活躍をし、優勝を掴み取ります!」とチームの公式サイトに掲載。昨季の箱根で連覇に貢献した黒田、塩出、小河原は出雲でも好走したが、大化けが期待された2~4区の下級生は結果を出せなかった。
各区間が20キロを超え、往復10区間で217.1キロを駆ける箱根と、6区間45.1キロの出雲はまったくの別物。とはいえ、出雲初制覇の2012年以降、初めて5位以内を逃した事実は重い。
近年の箱根は、青山学院大の独壇場だ。2015年の初優勝を含め、2025年までの11大会で8度優勝という異次元の成績を残している。
圧倒的な選手層とピーキングのうまさで、正月決戦で輝きを放ってきたが、今季は不安要素がある。箱根駅伝連覇のメンバー10人中6人が卒業。特に山上りの5区、山下りの6区でともに区間新記録をマークした若林宏樹、野村昭夢の穴は容易には埋められない。
出雲で連覇を達成した国学院大は、昨季箱根を落として届かなかった3冠へ好発進。2位の早稲田大は、山口智規(4年)が2区で区間賞、箱根の5区で力走した“山の名探偵”こと工藤慎作(3年)も6区を区間3位とまとめた。出雲3位の創価大、5位の駒澤大、スピードランナーを揃えながら10位に沈んだ中央大も含め、今季の学生駅伝界は大混戦の様相を呈している。
11月2日には、出雲よりも長い8区間106.8キロの全日本大学駅伝(熱田神宮西門前─伊勢神宮内宮宇治橋前)が行われる。伊勢路で戦力の目途が立たなければ、青山学院大の箱根3連覇への道のりは、さらに険しくなる。
(THE ANSWER編集部)
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