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「答えがロウキ・ササキだとは誰も想像しなかった」 華麗なる“転身”…ド軍の決断を米記者称賛

米大リーグのドジャースは、13日(日本時間14日)に開幕するナ・リーグ優勝決定シリーズでブルワーズと対戦する。不調のブルペンを救った佐々木朗希投手の抜擢に米メディアが注目。予想外の起用を、ドジャースから得られる「教訓」として取り上げ、その経緯に注目している。

ドジャースの佐々木朗希【写真:ロイター】
ドジャースの佐々木朗希【写真:ロイター】

ポストシーズンで大活躍

 米大リーグのドジャースは、13日(日本時間14日)に開幕するナ・リーグ優勝決定シリーズでブルワーズと対戦する。不調のブルペンを救った佐々木朗希投手の抜擢に米メディアが注目。予想外の起用を、ドジャースから得られる「教訓」として取り上げ、その経緯に注目している。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「MLBのポストシーズン(PS)に残っている各チームから引き出すべき一つの重要な教訓」との見出しで、スティーブン・J・ネスビット記者の署名記事を掲載。リーグ優勝決定シリーズに進出した4チームを分析し、ドジャースの強さの要因を指摘した。

 同メディアはドジャースが示す教訓を「周到な計画が狂ったときは、柔軟かつ創造的であれ」と表現。シーズン途中のトレードデッドラインでブルペンの補強が急務だったが、獲得した投手がすぐに故障で離脱するなど誤算が続いた。当時の状況を「昨季王者のブルペンは崩壊状態だった」と伝えている。

 その中で浮上したのが佐々木だった。同メディアは「答えがロウキ・ササキだとは誰も想像しなかった――何よりもササキ自身がそうだっただろう」と指摘。23歳のルーキーは先発として登板していたシーズン序盤、防御率4.72と苦しみ、右肩の故障で戦列を離れていたため、PSのローテーション構想には入っていなかったと説明した。

 しかし、ドジャースには「突如として、そして切実に必要となった」リリーフの選択肢として佐々木を検討する大胆さがあったという。チームは急遽、佐々木の投球フォーム修正に取り組み、マイナーでのリリーフ登板を経てメジャーに復帰させた。その結果、佐々木は復帰後7回1/3を投げ、9奪三振、被安打2、無四球と完璧な投球を披露している。

 地区シリーズ第4戦では3イニングを完璧に抑える快投を見せ、「失われたシーズンから鉄壁のクローザーへ変身するとんでもない展開」と同メディアは評価。最高のPSロースターを組むために、「最大の舞台で実験する能力や意欲が全ての選手、チームにあるわけではない」と、ドジャースの決断力を称賛した。

(THE ANSWER編集部)


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