158cm比嘉一貴がPGAツアー大会で存在感 9位に浮上…先輩・松山英樹の「いいよ」で出場決意
米男子ゴルフ(PGA)ツアーのベイカレント・クラシック第2日が10日、神奈川・横浜CC(7315ヤード、パー71)で開催された。34位で出た比嘉一貴が、8バーディー、1ボギーの64で回って通算6アンダーとし、首位に6打差の9位に浮上した。特に前半は8バーディー、ボギーなしの28。9月には、アジアンツアーで2連勝した30歳が、世界最高峰のPGAツアーでも存在感を見せている。

横浜CCで開催…ベイカレント・クラシック第2日
米男子ゴルフ(PGA)ツアーのベイカレント・クラシック第2日が10日、神奈川・横浜CC(7315ヤード、パー71)で開催された。34位で出た比嘉一貴が、8バーディー、1ボギーの64で回って通算6アンダーとし、首位に6打差の9位に浮上した。特に前半は8バーディー、ボギーなしの28。9月には、アジアンツアーで2連勝した30歳が、世界最高峰のPGAツアーでも存在感を見せている。
最終18番パー4。比嘉は残り30ヤードからの第3打をピン上2メートルに寄せ、パーパットも決めた。そして、同組で180センチを超えるマティアス・シュミット(ドイツ)、パトリック・フィッシュバーン(米国)と握手。身長158センチの比嘉は、その2人が握手している腕の下を潜り抜けてアテストへと向かった。
取材陣の前に立つと、国内開催PGAツアーのベストスコア「ハーフ28」から振り返った。
「ショットがピタリとついていたわけではなく、1ピンぐらい(約2.5メートル)のが全部入りました。ショットとパットがようやくかみ合ったという感じです。タッチも読みも良かったです。すごい、楽しかったです」
言葉通り、1番パー4で3メートル、2番パー4で5メートルのバーディーパットを沈め、波に乗った。マークした28は「人生初」。それをPGAツアーの場で出したことについては「アメリカで出したいですね」と言いつつ、「ラッキーでした」と謙虚に表現した。
ただ「ラッキー」の言葉を発した裏には、東北福祉大の先輩・松山英樹をきっかけに出場を決めた経緯があった。
「出場できることが決まって、松山さんに『練習ラウンドをお願いします』と連絡したら、『いいよ』って感じだったので出場することにしました。断られたら、休むつもりでした」
比嘉は国内ツアー、アジアンツアーを掛け持ちする「忙しいプロ」。前週はインドネシアでプレーしており、本気で「休む」選択肢はあった。
しかし、先輩が一緒に練習ラウンドをすると快諾してくれたことでエントリー。当日になると思わぬオチがあったという。
「僕が(クラブハウスの)ラウンジでゆっくりしている間に、松山さんが先に出ちゃったんですよ。なので、一緒に回れていません(笑)」
それでも、出場したことで「28」を出し、日本人最高位の9位浮上。2022年、国内ツアーで「歴代最も小柄な賞金王」になった比嘉は、残り2日も松山とともに上を目指していく。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)
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