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久保凛が志願のマイルリレー参戦「ひこにゃん欲しかったけど…(笑)」高校最後のトラック大会、専門外400m力走5位で充実感「幸せ」「悔いなく終われた」

第79回国民スポーツ大会(国スポ)の陸上競技は7日、滋賀・平和堂HATOスタジアムで最終日が行われ、大会最終種目となる成年少年男女混合4×400メートルリレー決勝で、女子800メートル日本記録保持者・久保凛(東大阪大敬愛高3年)が大阪のアンカーとして力走した。

決勝でバトンを受け走り出す久保凛【写真:中戸川知世】
決勝でバトンを受け走り出す久保凛【写真:中戸川知世】

国民スポーツ大会陸上最終日

 第79回国民スポーツ大会(国スポ)の陸上競技は7日、滋賀・平和堂HATOスタジアムで最終日が行われ、大会最終種目となる成年少年男女混合4×400メートルリレー決勝で、女子800メートル日本記録保持者・久保凛(東大阪大敬愛高3年)が大阪のアンカーとして力走した。高校最後のトラックレースのラスト種目で5位入賞に貢献し、レース後は充実感を漂わせた。

 大会最終種目で行われた混合マイルリレー決勝。5番手でバトンを受けた久保は前と距離が空く状況だったが、歯を食いしばって力走した。抜けなかったものの、最後の直線で追い上げてフィニッシュし、大阪は3分20秒58で5位入賞。福島が兵庫と0秒01差の大激戦を制して3分18秒67で優勝した。

 久保は「トラック最後の試合で、マイルも初めて走らせていただき、マイルの楽しさも知ることができた。大阪を背負わせていただいて走るのが幸せで、4走という責任感も感じる。いろんな感情を感じることができて、すごい良い経験だったと思います」と充実感を漂わせた。

 今大会、4日の“本職”少年女子A800メートル決勝で昨年自身がマークした大会記録を更新する2分1秒72で連覇を飾った。中1日で前日6日の混合マイルリレー予選に出場。混戦の2番手でバトンをもらったが、最後の直線で逆転して1着で決勝進出した。400メートルは春に走ったことがあったが、マイルリレーの出場は初。「走りたいです!」と志願しての参戦だった。

表彰式で客席に笑顔で手を振る久保【写真:中戸川知世】
表彰式で客席に笑顔で手を振る久保【写真:中戸川知世】

 決勝のレースはバトンをもらう時点で前とは離され、後ろとは詰まっている状況。「後ろは何も考えず、前だけを追って、ベテランの選手ばっかりで追いつかずに終わってしまったけど(笑)。(順位を)維持できたので良かったかなと思います」と振り返った。

 表彰台には届かなかったものの、やり切った様子の久保。「メダルとか(優勝者に与えられる)『ひこにゃん』(のぬいぐるみ)とか欲しかったけど(笑)。全員で戦った結果が5位。悔いなく終われたので良かった」と笑顔で話し、高校最後となるトラックレースを終えた。

 久保は高校在学中にインターハイ3連覇、日本選手権2連覇、日本記録樹立など輝かしい実績を数々残した。記憶に新しい9月の東京世界陸上にも出場。今大会は800メートル予選、決勝、マイルリレー予選、決勝の計4レースを走り、冬は駅伝レースに出場する見込み。

(THE ANSWER編集部)


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