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ハードラー中島ひとみ、専門外100mに参戦した理由を告白 日本女王に競り勝つも「二刀流をするつもりは…」

第79回国民スポーツ大会(国スポ)の陸上競技は5日、滋賀・平和堂HATOスタジアムで第3日が行われ、成年女子100メートル予選に中島ひとみ(兵庫)が出場。女子100メートル障害で東京世界陸上に出場したハードラーが自己ベストの11秒60(追い風0.4メートル)で組1着となり、同種目日本女王・井戸アビゲイル風果に競り勝った。

女子100メートルに出場した中島ひとみ【写真:中戸川知世】
女子100メートルに出場した中島ひとみ【写真:中戸川知世】

国民スポーツ大会第3日

 第79回国民スポーツ大会(国スポ)の陸上競技は5日、滋賀・平和堂HATOスタジアムで第3日が行われ、成年女子100メートル予選に中島ひとみ(兵庫)が出場。女子100メートル障害で東京世界陸上に出場したハードラーが11秒60(追い風0.4メートル)で組1着となり、同種目日本女王・井戸アビゲイル風果に競り勝った。レース後は本職ではない100メートル参戦の理由を明かした。

 未来を想い、ハードルのないまっすぐなレーンを駆けた。

 本職の100メートル障害とともに100メートルにエントリーした中島。同組には同じく東京世界陸上に出場し、この種目の日本女王・井戸がいたが、わずかに競り勝ち1着でゴールした。予選とはいえ、驚きの展開。しかも自己ベストの11秒60に「良かったあ!」と笑顔を咲かせた。

 井戸に競り勝ったことについては「私よりも疲れていると思うので。そこの勝負を意識していたわけではなく、やりたいレースをしたいということだけ。端のレーンだったので」と日本女王のコンディションを思いやった。

 直前に実施された100メートル障害は棄権。「本当は100メートル障害にも出て、兵庫県に貢献するのが良かったけど、ちょっと疲労がすごくあって……兵庫の先生方も理解してくださった」と説明し、さらに地元や次世代への想いも明かした。

「すごく出るかも悩んだ大会だったけど、私がいることで、未来のスターたちに何か伝えられること、兵庫でやっている子たちに見せられることもあるんじゃないか。中学の頃からお世話になっている先生たちもいるので、世界陸上のお礼も込めて兵庫として走りたい想いが一番あった」

 もちろん、ただ走るだけではない。「一番は100メートル障害につながること」と中島。「海外選手を見ても日本の100メートルを戦えるくらいでなければ、今自分が目指しているところには近づいてこない。のちのち(100メートルでも)11秒3台は目指していきたい」と話した。

「ただ、二刀流をするつもりはまったくありません!」と笑顔。「スピードとして、そのくらいは持っておかないといけないと思って。ハードルにつながる感覚をつかめたのでよかったかなと思います」。あくまでハードルを強化するための一環だ。

 30歳にして今季初めて日本代表に選出された中島は9月の東京世界陸上の女子100メートル障害で準決勝に進出。準決勝のスタート前に名前をコールされた際には、人気アニメ「鬼滅の刃」に登場する猗窩座のポーズを披露して話題になった。先週は全日本実業団選手権に出場。予選で12秒91をマークし、決勝は欠場していた。

(THE ANSWER編集部)


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