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スーパー女子高生・久保凛が卒業後の進路に言及 来季は「世界のレースを経験豊富に」と意欲

第79回国民スポーツ大会(国スポ)の陸上競技は4日、滋賀・平和堂HATOスタジアムで第2日が行われ、少年女子A800メートル決勝で日本記録保持者・久保凛(大阪・東大阪大敬愛高3年)が昨年自身がマークした大会記録を更新する2分1秒72で連覇を飾った。レース後には卒業後の進路に言及し、来季は積極的な海外レース挑戦の意向を明かした。

大会新記録で連覇を達成した久保凛【写真:中戸川知世】
大会新記録で連覇を達成した久保凛【写真:中戸川知世】

国民スポーツ大会陸上第2日

 第79回国民スポーツ大会(国スポ)の陸上競技は4日、滋賀・平和堂HATOスタジアムで第2日が行われ、少年女子A800メートル決勝で日本記録保持者・久保凛(大阪・東大阪大敬愛高3年)が昨年自身がマークした大会記録を更新する2分1秒72で連覇を飾った。レース後には卒業後の進路に言及し、来季は積極的な海外レース挑戦の意向を明かした。

 朝からレース前まで雨が降り、気温も低い悪条件。それでも、久保はいつも以上に積極的に飛ばして、1周目から後続を10メートル以上突き放した。目標の日本記録更新はならなかったものの、自身が持つ2分2秒09を塗り替える大会新で連覇を達成。最後まで緩めることなく2位にはおよそ20メートル、3秒26差をつけた。

 場内インタビューで「最後の800メートルだったので、自己ベストを出すこと、1周目から挑戦する走りをすることを目標にしていた。優勝はできたけど、すごい悔しいという気持ちでいっぱいです」と語り、満足感はなし。9月の東京世界陸上からの連戦。「家族やチームの支えもそうだし、大阪チームの方々に支えていただいたことに感謝して、次の試合でも成長した姿を見せられたら」と話した。

 世界陸上は涙の予選敗退に終わった。レースが行われたのは9月18日。「帰ってきて、ちょっとはゆっくりしたけど、部活もあったのでしっかりと練習した」。9月22日頃から再びペースを上げ、トレーニングを積んできた。今回、これだけ1周目から飛ばしたのは世界の舞台を駆けて感じたものがあるからだという。

「世界陸上を見て、決勝は1周目を速く入っても2周目は落ちることはわかった。今回、1周目から挑戦して2周目はどうなってもいいからという気持ちで走った」と打ち明け、チャレンジとしての積極レースだった。800メートルは今季ラスト。残りのシーズンは駅伝に出場する意向であることも明かした。

 来季は9月にアジア大会が行われる。「U20の大会もあるし、その前に世界のレースも出場して経験を豊富にしたい。挑戦できたら」と海外レース挑戦に意欲。卒業後の進路については「もう公表すると思うけど、だいだい決まっている。場所も変わって大変になると思うけど、温かく見守ってもらえたらいいなと。(海外レースは)高校生なので全然行けなかったけど、今よりは全然いけるようになる」と語った。

(THE ANSWER編集部)


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