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陸上100m中学日本記録保持者 15歳三好美羽が涙、故障・手術から復活の第一歩「決勝から学びたい」【国スポ】

第79回国民スポーツ大会(国スポ)の陸上競技は3日、滋賀・平和堂HATOスタジアムで第1日が行われ、少年女子B(高1、中3)100メートルに中学日本記録保持者の三好美羽(広島・暁の星女子高1年)が登場した。

国スポの少年女子B100メートルに出場した三好美羽(中央)【写真:中戸川知世】
国スポの少年女子B100メートルに出場した三好美羽(中央)【写真:中戸川知世】

国民スポーツ大会陸上第1日

 第79回国民スポーツ大会(国スポ)の陸上競技は3日、滋賀・平和堂HATOスタジアムで第1日が行われ、少年女子B(高1、中3)100メートルに中学日本記録保持者の三好美羽(広島・暁の星女子高1年)が登場した。

 午前に行われた予選3組に登場した三好は、持ち前のロケットスタートで飛び出した。後半伸びを欠いたものの、12秒18(向かい風0.3メートル)の3着で突破した。およそ3時間後の午後に行われた準決勝は3組に登場。スタートが一度やり直しとなった後、再び鋭いスタートで先頭に立ったが、後半競り負け12秒17の組6着。準決勝敗退となり、レース後は号泣した。

 声を震わせながらレースを振り返った三好。「大好きな仲間がいっぱい決勝に行っているので、決勝からいろいろ学びながら生かしたい。たくさん応援したいと思います」と気丈に話し、仲間たちにエールを送った。

 神辺西中(広島)3年時、6月の日本選手権に出場すると11秒95で14歳ながら準決勝進出。7月の全日本中学校通信広島大会で11秒57(追い風2.0メートル)を叩き出し、2010年に土井杏南が記録した中学日本記録11秒61を14年ぶりに更新した。フジテレビ系「ミライモンスター」でも特集され、大きな話題になった。

 暁の星女子高入学前の3月からヘルニアが悪化し、県総体後の6月に手術。7月のインターハイ出場は断念したが、リハビリを経て8月にレース復帰し、高校初の全国大会となる国スポに間に合わせた。

 ただ、まだ万全には程遠い。手術前は授業中も椅子に座るのもつらい状態だったといい、手術後も痛みが出ると練習をやめるような状況だった。「スタート練習が3か月くらいできていない日々が続いて。私のスタートの強みが消えかけていて、強みの部分を失ってしまったのがとても痛かったです」と悔しがった。

 今大会限りで引退する大好きな先輩がいて、最後に一緒にリレーで走るために手術を決断。決勝進出は逃したとはいえ、レース復帰から間もない。高校3年間、成長の余白は十分すぎるほど残されている。「冬季が命だと思うので、冬季で頑張って(来年は)インターハイの決勝にいけるレベルになりたい」。苦しい時期を乗り越え、三好が大きな一歩を踏み出した。

(THE ANSWER編集部)


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