「苦しいと言ってられるのも最後よ!」 坂本花織、ラスト1年も恩師はビシバシ「エモくなるかと思いきや…」
フィギュアスケートの2025-26シーズン開幕会見が1日に都内で行われ、有力選手たちが今季のテーマなどを語った。今季限りで現役引退する女子シングルの坂本花織(シスメックス)は会見後に囲み取材にも応じ「今までより不安なくグランプリ初戦を迎えられる」とコメント。17日から始まるグランプリ(GP)シリーズ第1戦フランス杯に向けて意気込んだ。

今季テーマは「総括」 GPシリーズ・フランス杯へ「不安なく」
フィギュアスケートの2025-26シーズン開幕会見が1日に都内で行われ、有力選手たちが今季のテーマなどを語った。今季限りで現役引退する女子シングルの坂本花織(シスメックス)は会見後に囲み取材にも応じ「今までより不安なくグランプリ初戦を迎えられる」とコメント。17日から始まるグランプリ(GP)シリーズ第1戦フランス杯に向けて意気込んだ。
いよいよ集大成のシーズン。五輪代表争いもここから本格化する。坂本は会見でテーマに「総括」を掲げた。今季初戦となった9月のチャレンジャー・シリーズ(CS)木下グループ杯では、ジャンプにミスが出るなど総合2位。ただこの後からショートプログラム(SP)をノーミスでこなせるようになってきた。「ちゃんとやる気スイッチ入ったなって明確に分かったので安心しました」と苦笑いした。
22年北京五輪で銅メダル。世界選手権は24年まで3連覇を果たした。来年2月のミラノ・コルティナ五輪では団体、個人ともに銀メダル以上を目指す。「最後だからと言って何かプラスするのではなく、いつも通りやって、いつも通り追い込んで、しっかり成績を残せば自分が思い描いている結果に近づけるかな」と自然体で臨む。
9月に北京で行われた五輪最終予選で、女子シングルは18歳のアデリア・ペトロシャン(ロシア)が優勝。個人の中立選手(AIN)として出場し、出場枠を獲得した。高難度の4回転ジャンプを跳ばなかったが、坂本は「選考会は通過できるだろうから、とりあえず今回はまとめてああいう風になったと思う。本戦になったらガンガン跳んでくるのは丸見えなので、こちらとしても覚悟を決めて挑んでいきたいと思います」と話した。
現役ラストの1年でも、中野園子コーチの指導は変わらない。「こんなに追い込んで、苦しいと言ってられるのも最後よ!」などと発破をかけられる。
「でも、ふとした瞬間に『こういうのも思い出すやろね』みたいにエモい感じで話すから、『そういうモードで行く感じ?』みたいな(笑)。ただやることは変わらないし、『かけるよフリー!』みたいな感じでバンバン曲かけられてます。ゴリゴリ、めっちゃビシバシしごかれてます。エモくなるかと思いきやならない」
地元・神戸に新たなリンクが完成したことで、練習環境も充実。「できればフランス杯から『今年いいじゃん』って言われたい」。日本の女子をけん引してきた25歳。泣いても笑っても最後のシーズンを全うする。
(THE ANSWER編集部)
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