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テニス世界1位が苦笑した日本の出来事「ただ残念なことに…」 アルカラス来日Vも…リベンジ誓う

テニスの木下グループ ジャパンオープン・男子シングルス決勝が9月30日、東京・有明テニスの森公園で行われ、世界ランキング1位のカルロス・アルカラス(スペイン)が同5位のテーラー・フリッツ(米国)を2-0(6-4、6-4)で下し、初来日で初優勝を飾った。今年の全仏、全米を制した世界トップの技術で、日本ファンを魅了した。

ジャパンOP、男子シングルスで優勝したカルロス・アルカラス【写真:ロイター】
ジャパンOP、男子シングルスで優勝したカルロス・アルカラス【写真:ロイター】

ジャパンオープン・シングルス決勝

 テニスの木下グループ ジャパンオープン・男子シングルス決勝が9月30日、東京・有明テニスの森公園で行われ、世界ランキング1位のカルロス・アルカラス(スペイン)が同5位のテーラー・フリッツ(米国)を2-0(6-4、6-4)で下し、初来日で初優勝を飾った。今年の全仏、全米を制した世界トップの技術で、日本ファンを魅了した。

 世界最高峰の戦いに酔いしれた。満員の観客で埋まった有明コロシアム。アルカラスとフリッツが並び立つとボルテージは最高潮に。「うわぁ」「すげぇ」。異次元のテクニックが繰り広げられるたびに、客席からは感嘆の声が漏れた。

 熱戦はやがて、アルカラスが主導権を握る展開へ。ドロップショットを交えた緩急自在のテニスでフリッツを翻弄。優勝後のスピーチでは「東京に来るのは初めてだったけれど、ホームにいるような気分だった」と、日本のファンへ感謝を述べた。

 決して万全ではなかった。大会初戦の25日、いきなり足首を痛めるアクシデント。以降は、テーピングを巻いていた。決勝でも同様の措置を施していたが、不安を感じさせないプレーぶり。「非常にハイレベルなプレーをしたと思う。上手くテニスができたのはとてもハッピーで嬉しく思っている」と、上機嫌で振り返った。

 今季ツアー8勝目で、通算24勝。敗れたフリッツは、前週に行われたレーバーカップ(米サンフランシスコ)でアルカラスに2-0(6-3、6-2)で勝利も、今回は沈んだ。2022年以来、2度目の大会制覇を狙ったライバルは「彼はこちらが攻撃しても、それを今度は向こうの武器として返してくる。非常に難しい」と困惑の表情を浮かべ、凄みをまじまじと伝えていた。

 コート外では東京・渋谷のスクランブル交差点を訪問。「とても楽しかった」と頬を緩ませつつも「ただ残念なことに、朝に行ったのであまり混んでなかった」と苦笑。再来日には意欲的で「トーナメントで出るのか、休暇で来るのかはわからないけれど、また帰ってきたい。そして、帰ってきた時には、この国の文化に触れたい」と誓っていた。

(THE ANSWER編集部・橋本 啓 / Akira Hashimoto)


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