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格闘技で異例の“接触ゼロ1秒決着” 戦わずして終わったまさかの理由「弱さではなく…」

総合格闘技で、ポーランド人のファイターが迎えたデビュー戦で戦わずして敗れるという珍事があった。まさにバトルが始まろうとした瞬間、いきなり床にしゃがみこんでタップ。接触ゼロのまま、試合は1秒で終わっている。その間何があったのか。英国のラジオ局「トークスポーツ」が伝えている。

格闘技で異例の珍事が発生(画像は「バビロン・MMA54」公式YouTubeのスクリーンショット)
格闘技で異例の珍事が発生(画像は「バビロン・MMA54」公式YouTubeのスクリーンショット)

ポーランド人のMMAファイター、ゾルティシクがいきなり床をタップ…なぜ?

 総合格闘技で、ポーランド人のファイターが迎えたデビュー戦で戦わずして敗れるという珍事があった。まさにバトルが始まろうとした瞬間、いきなり床にしゃがみこんでタップ。接触ゼロのまま、試合は1秒で終わっている。その間何があったのか。英国のラジオ局「トークスポーツ」が伝えている。

 同局は「MMAファイターのデビュー戦は、一発も着弾することなくタップし、奇怪な1秒で終了」という記事で解説している。「ポーランドのMMAファイターであるマーシン・ゾルティシクは、プロのデビュー戦から1秒で降参したため、観客を驚かせた」と伝えた。

 ゾルティシクは、現地27日にポーランドのグルジョンツで行われた『バビロン・MMA54』のヘビー級の試合で、ヤツェク・クトフスキとの対戦が組まれていた。なぜこんな行動に出たのか、記事ではゾルティシクがインスタグラムにポーランド語で行った投稿を英訳し伝えている。

 この中でゾルティシクは「弱さではなく、意識的な反抗だった。仲間のふりをしながら、実際にはファイターを自分たちの利益のための道具として扱う、嘘つきで裏で操るやつらへの反抗だ」「最初から、やつらは意図的に俺の準備をサポートしなかった。俺を準備不足にし、簡単に代わりを立てられるようにしたかったんだ」とし、この行動には抗議の意思が込められているとした。

 対戦相手のクトフスキには直接謝罪し「ファンの前でそうするのが正しいと思ったからだ」と理由を述べている。

 あまりにも意外すぎる結末を招いたことに「心が張り裂けそうになり、涙が溢れてきたが、そうするしかなかった」「尊厳と名誉は何よりも大切だ。これはアスリートに対する嘘、操作、搾取に対する抗議の叫びだった」とつづり、最後は「俺は売られない。もうたくさんだ」と締めている。

(THE ANSWER編集部)

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