女子ゴルフ難病を抱える25歳ルーキーがプロ初優勝 支えになったのは1人の男性「特に今年は…」
国内女子ゴルフツアー下部に相当するステップ・アップ・ツアーの中国新聞ちゅーピーレディースカップ最終日が27日、広島・芸南CC(6555ヤード、パー72)で開催された。首位タイで出たルーキーの平塚新夢(ひらつか・あむ)が5バーディー、ボギーなしの67で回って通算13アンダーとし、2位に4打差をつけてプロ初優勝を飾った。25歳の平塚は、高校3年時の2017年5月にも同ツアーでアマチュア優勝しており、8年ぶり下部2勝目となった。かつての天才少女は、国指定の難病「成人発症スチル病」を患いながら、昨年11月のプロテストに通算7度目挑戦で合格。苦労が報われた25歳が、また新たな花を咲かせ始めている。なお、2位は通算9アンダーの小俣柚葉、大久保柚季で、トップ3をルーキーが独占する形になった。

元天才少女の平塚新夢、8年前にはアマで優勝
国内女子ゴルフツアー下部に相当するステップ・アップ・ツアーの中国新聞ちゅーピーレディースカップ最終日が27日、広島・芸南CC(6555ヤード、パー72)で開催された。首位タイで出たルーキーの平塚新夢(ひらつか・あむ)が5バーディー、ボギーなしの67で回って通算13アンダーとし、2位に4打差をつけてプロ初優勝を飾った。25歳の平塚は、高校3年時の2017年5月にも同ツアーでアマチュア優勝しており、8年ぶり下部2勝目となった。かつての天才少女は、国指定の難病「成人発症スチル病」を患いながら、昨年11月のプロテストに通算7度目挑戦で合格。苦労が報われた25歳が、また新たな花を咲かせ始めている。なお、2位は通算9アンダーの小俣柚葉、大久保柚季で、トップ3をルーキーが独占する形になった。
最終18番パー5。平塚は2メートルのバーディーパットをあっさりと沈め、ニッコリと笑った。1番パー4から15メートルのチップインを決めたの皮切りに、5バーディー、ボギーなしでフィニッシュ。重圧がかかる優勝争いの中で見せた「完ぺきなラウンド」を本人はこう表現した。
「いろいろなご縁と運が重なりました。13番、1メートルのバーディーを決めたことがすごく大きいです。その後、4ホール連続で際どいパーパットを決めることができましたし、パッティングにつきると思います」
3日間の総パット数は「自己ベスト」の75パットで、この日は22パット。8年前、明秀学園日立高3年時にも同ツアーの静ヒルズレディース 森ビルカップでも史上5人目のアマ優勝(アマ規定で賞金なし)を飾っているが、今回はプロとして賞金360万円を手にした。
平塚は、中学で出場した世界ジュニアマッチプレー選手権で優勝。当時は「天才少女」と呼ばれ、高校時代も順調に実力を伸ばした。しかし、卒業後に18年に受けた1度目のプロテスト受験は1次予選通過も、群発頭痛で2次予選を欠場。その後、医師に「成人発症スチル病」と診断された。国内では、人口10万人のうち、3.7人が患う希少の難病だった。「力が入らず、関節痛で立ち上がったり、起き上がったりするのも大変でした」。症状を抑える薬の副作用で顔がパンパンに丸くなる「ムーンフェイス」にも悩んだ。
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