世界陸上でまさかの悲劇 韓国選手を“誘導ミス”→途中棄権扱い 競歩銅メダリストが解説、原因は…
国立競技場で行われた陸上の世界選手権東京大会は、9日間の熱戦を終えて21日に幕を閉じた。大会初日、13日の男子35キロ競歩では韓国選手が“誘導ミス”で途中棄権扱いになる悲劇も。このレースで銅メダルを獲得した勝木隼人(自衛隊体育学校)が、自身のXで原因などを解説している。

大会初日の男子35キロ競歩
国立競技場で行われた陸上の世界選手権東京大会は、9日間の熱戦を終えて21日に幕を閉じた。大会初日、13日の男子35キロ競歩では韓国選手が“誘導ミス”で途中棄権扱いになる悲劇も。このレースで銅メダルを獲得した勝木隼人(自衛隊体育学校)が、自身のXで原因などを解説している。
大会初日、勝木が日本勢のメダル第1号となる銅を決めた男子35キロ競歩で、悲劇が起きていた。
韓国のキム・ミンギュは周回コースでもう1周必要な状態で競技場に入ってしまい、5番手でフィニッシュしたものの、途中棄権扱いとなった。
勝木は26日、自身のXに「東京世界陸上で、一つだけ気の毒だな、と感じたのは、韓国のキム選手に対する誘導ミス。本当は誘導ミスではありませんが、ここでは一旦誘導ミスとしましょう」とつづり、原因などを解説した。
勝木によると、キムはあと1周残っていることを認識していたため、誘導員に「あと1周」のジェスチャーをしたという。だが、誘導員は競技場へ誘導。靴に装着しているセンサーは、最後の周回を示していた。
勝木は「誘導ミスというと、誘導員が悪いように聞こえますが、実は今回の件、誘導員も悪くありません」とし、センサーが示す通りに誘導員は自身の役割を全うしたとする。
その上で「誘導員は間違っていない。かと言って、選手が間違ったわけでもない。今回はセンサーの不具合による途中棄権。彼もどこを責めることもできず、さぞ悔しいかと思います。ただ彼は優しいので、怒ることなくただただ寂しい表情をしていました」とレース後のキムの様子も伝えた。
2007年の大阪大会でも、男子50キロ競歩で誘導ミスにより山崎勇喜が途中棄権扱いになった例がある。勝木は、「33キロを死力を尽くして途中棄権扱い。同じ選手としてとてもつらいです。 今回の件は誰も責めることはできませんが、今後このようなことが起こらないことを心から願います」とつづった。
(THE ANSWER編集部)
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