世界陸上で違反めぐり抗議 一部ケニア選手に…「おいおい、ええんか」SNS騒然も「運営により却下」
陸上の世界選手権東京大会は21日までの9日間、国立競技場で熱戦が繰り広げられた。1991年以来、34年ぶりの東京開催。日本陸上競技における過去最高の総入場者数61万9288人を記録したこの大舞台で、話題になった競技を振り返る。マラソンでは、珍事がいくつも重なった。

世界陸上が閉幕
陸上の世界選手権東京大会は21日までの9日間、国立競技場で熱戦が繰り広げられた。1991年以来、34年ぶりの東京開催。日本陸上競技における過去最高の総入場者数61万9288人を記録したこの大舞台で、話題になった競技を振り返る。マラソンでは、珍事がいくつも重なった。
小林香菜が2時間28分50秒で7位入賞した女子マラソン。このレースでは、米国がケニアの違反とみられる行為に対し、抗議を行ったと米メディアが報じた。発端となったのは、本来は給水地点ではない9キロ過ぎの場面だ。
反対車線にドリンクが置かれたテーブルがあったが、海外選手がそこに近寄り、スタッフからドリンクを受け取った。これがケニアの選手だったとみられる。X上でも「給水所じゃないところで、給水受け取ってた」「おいおい、この給水ええんか。逆からだろ」などの指摘が相次ぎ、注目を浴びていた。
レースはケニアのぺレス・ジェプチルチルが金メダルとなった。米専門メディア「Citius Mag」の創業者クリス・チャベス記者のXによると、スザンナ・サリバンが4位となった米国は大会側に抗議。しかし、続報として「運営により却下された。世界陸上女子マラソンの結果はそのままになりそうだ」と報じ、結果も確定した。
男子マラソンではスタートとゴールの両方で珍しい光景が生まれた。
まずは午前7時30分、スタートの号砲が鳴ったが、数秒後に再度ピストル音が鳴り響いた。その後も選手は走り続け、もう1度ピストル音。そして、場内に「ストップ!ストップ!ストップ!」と英語のアナウンスが流れた。ケニアのゲティッチが明らかなフライングをしており、マラソンでは珍しいスタートやり直しとなった。ゲティッチは失格とはならずに2度目の号砲でレースは始まった。
決着も超劇的だった。トラック勝負に持ち込まれた金メダル争い。先にスパートしたペトロス(ドイツ)が先頭で最後の直線に入ったが、諦めないシンブ(タンザニア)が猛追。並んでゴールに飛び込んだ。2時間9分48秒の同タイムだったが着差ありで、軍配はシンブに上がった。
(THE ANSWER編集部)
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