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三浦龍司と接触、ケニア選手に「違和感」と物議 本人は恨み節なし 「接触なければ?」の問いにも…【東京世界陸上】

陸上の世界選手権東京大会は21日までの9日間、国立競技場で熱戦が繰り広げられた。1991年以来、34年ぶりの東京開催。日本陸上競技における過去最高の総入場者数61万9288人を記録したこの大舞台で、話題になった選手たちの競技を振り返る。第3日の15日、男子3000メートル障害決勝で三浦龍司(SUBARU)が激走。メダルが見えた終盤に接触もあり、8位入賞だった。三浦は一切、言い訳をしなかった。

三浦龍司【写真:中戸川知世】
三浦龍司【写真:中戸川知世】

東京世界陸上で輝いた選手を振り返る

 陸上の世界選手権東京大会は21日までの9日間、国立競技場で熱戦が繰り広げられた。1991年以来、34年ぶりの東京開催。日本陸上競技における過去最高の総入場者数61万9288人を記録したこの大舞台で、話題になった選手たちの競技を振り返る。第3日の15日、男子3000メートル障害決勝で三浦龍司(SUBARU)が激走。メダルが見えた終盤に接触もあり、8位入賞だった。三浦は一切、言い訳をしなかった。

 史上初の表彰台を目指した三浦。スローペースの決勝はラスト1周のスパート合戦に。懸命に駆けたが、銅メダルのセレム(ケニア)に1秒34及ばなかった。最終障害を越えた三浦は、セレムに後ろから押されたような形になり、バランスを崩した。その後もセレムの左手が三浦の右手と当たって再びバランスが崩れ、失速した。

 セレムとの接触シーンには、ネット上で「『仕方ない接触』には見えない…」「確かにあのシーンは違和感ありましたね…」などと疑問の声が噴出。物議を醸したセレムはTHE ANSWERの取材に対し「ジャンプした時に、ミウラが目の前にいたんだ。だから、ぶつからないように避けようと思った」と説明。「(着地した後で)少し外に動こうとしたけど、彼も同じ考えだった」といい、ここで腕の接触が発生したという。レース後は三浦と話したそうで「僕は彼を祝福し、彼も僕を祝福してくれた。全て問題ないよ。ミウラは僕の友達なんだ」と語った。

 三浦もレース後の中継局インタビューで「もう地響きかのような、鼓膜破れるんじゃないかってくらい、心の内側から震えるような歓声をいただいて。最後、惜しいところで応援に応えきれなくて凄く悔しい」とレースを回顧。ミックスゾーンでも「選手と接触して、腕ももつれてしまった」と振り返りながら言い訳は一切しなかった。

 日本陸連は、三浦の接触シーンについて妨害に当たると判断。「審判長へ抗議を行いましたが、抗議は棄却されました」と発表した。「その後、規定に基づき上訴を行いましたが、こちらも認められませんでした。そのため、発表された競技結果に変更はありません」と説明している。

 三浦は21日に放送されたTBS系「サンデージャポン」に出演。「接触がなければメダルが獲れていた?」の問いをぶつけられ「長距離種目はオープンレーンで接触のリスクはどうしてもついてくる。レースの醍醐味というか魅力でもある」と一言。改めて言い訳などせず、恨み節もなし。スタジオから「そう言えるのが凄い」と感嘆が漏れていた。

(THE ANSWER編集部)


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