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「一発で恋に落ちる」と反響、高跳び女子で“相合傘”の理由 本人告白「姉のような気持ちだった」【東京世界陸上】

国立競技場で行われた陸上の世界選手権東京大会は、21日に閉幕した。日本勢はもちろん、海外の超人たちが躍動した9日間の大舞台。最終日の女子走り高跳び決勝では、29歳のエレノール・パタソン(オーストラリア)が、20歳の新星に寄り添った。

女子走り高跳びのエレノール・パタソン【写真:ロイター】
女子走り高跳びのエレノール・パタソン【写真:ロイター】

東京世界陸上が21日に幕

 国立競技場で行われた陸上の世界選手権東京大会は、21日に閉幕した。日本勢はもちろん、海外の超人たちが躍動した9日間の大舞台。最終日の女子走り高跳び決勝では、29歳のエレノール・パタソン(オーストラリア)が、20歳の新星に寄り添った。

 強くなった雨の影響で約40分の中断があった女子走り高跳び決勝。再開後も雨はやまず、濡れたフィールドで記録を伸ばすのは難しい試合となった。

 20歳の新星、アンジェリナ・トピッチ(セルビア)は、1メートル97を1回でクリア。だが、2人がクリアした2メートルを3回失敗し、自身が銅メダルを獲得できるかどうかは、ヤロスラワ・マフチフ(ウクライナ)の跳躍に委ねられた。

 様々な感情が渦巻く中、泣きそうになりながら待つしかないトピッチに寄り添ったのは、メダル圏外が確定していたパタソンだった。

 相合傘でトピッチを雨から守り、時には肩を貸して、ともにメダルの行方を見守った。2メートルを1度失敗した後、2メートル2に挑んでいたマフチフは、この高さをクリアできず。同記録同試技数で、トピッチはマフチフとともに銅メダルを獲得した。2人が寄り添うシーンは、日本のX上でも「パタソンのようなことされたら一発で恋に落ちる」などと話題になった。

 パタソンは、オーストラリア放送局「SBS」のスポーツ専門インスタグラムで公開されたインタビューで、トピッチに寄り添った場面を説明。「ええ、本当に素晴らしい瞬間だったわ。姉のような気持ちだった」とし、「彼女は本当に取り乱していて、銅メダルを取れるかどうかで神経が張り詰めていた。だから私のところに連れてきて、フェンスあたりでハグしながら待っていたの」と続けた。

 30分近く2人で待ったという。「本当に長かった。ただそこにいて、彼女を支えていた。だから、あれは私にとって、色々な意味で特別な瞬間だった」とパタソンも涙を浮かべていた。

(THE ANSWER編集部)


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