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「こんなに足元フラフラで…」 倒れた直後でも…礼を忘れぬ田中希実の所作が「世界に届いて」X感銘

陸上の世界選手権東京大会第8日が20日、国立競技場で行われた。女子5000メートル決勝に日本記録保持者、田中希実(New Balance)が出場。世界の強豪に挑み、15分7秒34で12位に入った。レース後は倒れ込むほどの完全燃焼だったが、その後に取った行動が話題になった。

女子5000メートル決勝後に倒れ込む田中希実【写真:中戸川知世】
女子5000メートル決勝後に倒れ込む田中希実【写真:中戸川知世】

東京世界陸上

 陸上の世界選手権東京大会第8日が20日、国立競技場で行われた。女子5000メートル決勝に日本記録保持者、田中希実(New Balance)が出場。世界の強豪に挑み、15分7秒34で12位に入った。レース後は倒れ込むほどの完全燃焼だったが、その後に取った行動が話題になった。

 前回2023年ブダペスト大会8位入賞の田中が、今大会最後のレースを懸命に駆けた。

 1000メートル通過が3分17秒という超スローペース。ラスト1周は7番手で迎えたが、ここからのスパート合戦で遅れを取り、12位で2大会連続入賞はならなかった。レース後はトラックに倒れこみ、大の字になった。

 しかし、田中は立ち上がってトラックから引き揚げる際に立ち止まった。すると、メインスタンドに一礼。これに続けて各スタンドに頭を下げ、詰めかけたファンの拍手を浴びた。やや足元はふらついているようにも見えた。直後の取材で真っ先に口にしたのは、感謝だった。

「二度とないんじゃないかというくらい、日本人のたくさんの方に見に来ていただいて、本当に一生に一度の経験ができた」

 田中にとっては当たり前のルーティンかもしれないが、母国開催、しかも精魂尽き果てたレース後も変わらない姿勢がX上で注目を浴びた。ファンが客席から撮影した動画が拡散され、話題になっている。

「日本勢の『礼に始まり礼に終わる』という姿が世界に届いて嬉しい」「真面目で誠実でひたむきなのが本当に表れている」「こんなに足元フラフラになってたなんて…」「所作もかっこよくて美しくて可憐」「ほんとほんと! ここにも感動した」などの声があふれた。

(THE ANSWER編集部)

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