競歩日本人女子2人が粋なやりとり 最後の世界陸上、史上初メダルをかけられ「もう言葉が出ないです」
陸上の世界選手権東京大会第8日が20日に行われた。国立競技場発着のコースで争う女子20キロ競歩で藤井菜々子(エディオン)が、銅メダルを獲得。1時間26分18秒の日本新記録で、競歩女子で初の表彰台となった。レース後には18位でゴールした岡田久美子(富士通)との感動シーンがあった。

東京世界陸上第8日
陸上の世界選手権東京大会第8日が20日に行われた。国立競技場発着のコースで争う女子20キロ競歩で藤井菜々子(エディオン)が、銅メダルを獲得。1時間26分18秒の日本新記録で、競歩女子で初の表彰台となった。レース後には18位でゴールした岡田久美子(富士通)との感動シーンがあった。
藤井は、4位のパウラミレナ・トレス(エクアドル)との約50センチ差の同タイム決着を制して銅メダル。日本女子で初めてとなる勲章を、かけてあげたい人物がいた。
18位でゴールした岡田がその人だった。世界陸上では6大会連続で代表となり、日本女子を牽引してきた33歳。今大会が最後の世界陸上となる岡田に銅メダルをかけた藤井は、胸の内を明かした。
「本当に第一人者で、世界陸上ドーハから代表をともにして、練習や生活も全て見させていただいて、ここまで成長させてもらった。今日は現役最後の世界選手権ということを聞いていたので。ゴールして泣いてくださってというか、心からおめでとうと言ってくださって、最後に本当に少し恩返しできたかなと思いました」
メダルを首から下げ、その重みを知った岡田は「もう、言葉が出ないですね」と言った。「藤井さんが獲ってくれたので歴史的な1日になって、私も続けてきて良かったなと思いました」。岡田が歩いてきた道のりは、確かに表彰台につながっていた。
(THE ANSWER編集部)
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