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山西利和、痛恨の2分待機に「慢心が…」3度目の金ならず 積極策裏目「判断ミス」3枚目の警告悔やむ【東京世界陸上】

陸上の世界選手権東京大会第8日が20日に行われた。国立競技場発着コースでの男子20キロ競歩で、世界記録保持者の山西利和(愛知製鋼)は1時間22分39秒の28位に終わった。トップを歩いていた15キロ過ぎに警告3枚となり、ペナルティゾーンで痛恨の2分間の待機。自身3度目の世界一はならなかった。

男子20キロ競歩、ゴール後には笑顔も見えた28位の山西利和【写真:中戸川知世】
男子20キロ競歩、ゴール後には笑顔も見えた28位の山西利和【写真:中戸川知世】

東京世界陸上第8日

 陸上の世界選手権東京大会第8日が20日に行われた。国立競技場発着コースでの男子20キロ競歩で、世界記録保持者の山西利和(愛知製鋼)は1時間22分39秒の28位に終わった。トップを歩いていた15キロ過ぎに警告3枚となり、ペナルティゾーンで痛恨の2分間の待機。自身3度目の世界一はならなかった。

 山西が悪夢を見たのは15キロ過ぎだった。8人の集団から抜け出して一気にペースアップ。だが、これでフォームがやや乱れ、歩型違反のレッドカードが3枚に。ペナルティゾーンで2分の待機を強いられ、優勝争いから脱落した。

 レース後、苦笑いを浮かべた29歳は、「なんていう感情があるかもわからない」と言葉を絞りだした。

「もう少し積極的に仕掛けたいと思った判断のミス。上手く立ち回りができなかった。前半は注意が少なかったので、それで慢心があったかな。行けるかなと思って行ったけど、思った以上に自分の感覚と(審判の)見え方が合っていなかったのかな。自分で確認できたのは1枚。ペースを上げる時に審判に目立ってしまったのだと思う」

 2019、2022年に世界陸上を制しながら、選考会での失格が響いて昨夏のパリ五輪には出場できなかった。

 全てを懸けて臨んだ自国開催の大舞台だけに、失意は大きい。今後について問われると、「どうすんのかな。どうなっていくか分からない。難しいな、なにか次につながるものがあればいいな」と話すにとどめた。

(THE ANSWER編集部)


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