「めっちゃ怖かった」 日本選手は震え、世界王者は怒り ブダペストの衝突事故【追憶の世界陸上】
陸上の世界選手権東京大会は21日までの9日間、国立競技場で熱戦が繰り広げられている。今大会が20回目となる大舞台では、過去に記憶に残る様々なシーンがあった。1991年以来、34年ぶりに東京で開催されるこの機会に「追憶の世界陸上」として振り返る。2023年ブダペスト大会では、飯塚翔太が恐怖体験に震えた。

追憶の世界陸上・2023年ブダペスト大会
陸上の世界選手権東京大会は21日までの9日間、国立競技場で熱戦が繰り広げられている。今大会が20回目となる大舞台では、過去に記憶に残る様々なシーンがあった。1991年以来、34年ぶりに東京で開催されるこの機会に「追憶の世界陸上」として振り返る。2023年ブダペスト大会では、飯塚翔太が恐怖体験に震えた。
まさかのアクシデントが起きたのは、男子200メートル準決勝の前だった。
この大会の100メートルを制したノア・ライルズ(米国)、日本の飯塚翔太ら1組の選手は、サブトラックから会場に移動するためカートに乗車。会場外で2つの道が斜めに合流する地点で、別のカートが相当なスピードで突っ込んできた。
飯塚らが乗ったカートの左側に、正面から衝突。飯塚は「めっちゃ怖かったです。どっちもブレーキをしてなくて、ノンストップでボンッて感じで。ライルズはめっちゃ怒ってました」と恐怖体験を振り返っている。
飯塚と同じカートに乗っていたアンドリュー・ハドソン(ジャマイカ)は、右目を押さえるなど負傷。視界がかすむなど影響が出たため、1組は3組目に変更となった。
ハドソンは20秒38で準決勝5位だったが、救済措置で決勝へ。「ガラスがたくさん僕のほうに飛んできた。20分ぐらい治療を受けた。視界がぼやけていたんだ」。9人で争ったファイナル。ハドソンは20秒40で8位で、ライルズが19秒52で金メダルを獲得した。
(THE ANSWER編集部)
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