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「金→失格→金」は妥当? 抗議の余波で4位→銅→4位、自分のハードルも動かされ「この結果は…」【東京世界陸上】

陸上の世界選手権東京大会第7日が19日、国立競技場で行われた。男子400メートル障害決勝で、結果が二転三転する大ハプニング。ライ・ベンジャミン(米国)が46秒52の1着でゴールしたものの、レース後に一度は失格に。その後に米国チームの抗議が通って正式に金メダルが確定した。影響を受けた4位の選手は一度は銅メダルが浮上したものの、結局4位に逆戻りとなった。

男子400メートル障害決勝、結局4位だったエゼキエル・ナサニエル【写真:ロイター】
男子400メートル障害決勝、結局4位だったエゼキエル・ナサニエル【写真:ロイター】

東京世界陸上第7日

 陸上の世界選手権東京大会第7日が19日、国立競技場で行われた。男子400メートル障害決勝で、結果が二転三転する大ハプニング。ライ・ベンジャミン(米国)が46秒52の1着でゴールしたものの、レース後に一度は失格に。その後に米国チームの抗議が通って正式に金メダルが確定した。影響を受けた4位の選手は一度は銅メダルが浮上したものの、結局4位に逆戻りとなった。

 7レーンのベンジャミンは最初からハイペースで突っ込んだ。大きくリードを奪ってホームストレートへ。だが、最後のハードルに足を引っかけて倒してしまった。この時、弾みで隣の6レーンのハードルも動き、配置が斜めに。追いかけていた6レーンのエゼキエル・ナサニエル(ナイジェリア)は動じることなく、跳んだ。ベンジャミンは1着、ナサニエルは4着でフィニッシュした。

 すると、レース後、ベンジャミンは失格に。理由は「自分や他のレーンのハードルを移動させて他の競技者に影響を与えた・妨害した」というものだったが、波乱の展開はここで終わらない。抗議をすると失格は撤回され、ベンジャミンの金メダルが正式に確定した。ナサニエルからすると、4位から一度は銅メダルが浮上し、再び4位なった。その胸中はいかに――。

 米専門メディア「Citius Mag」の創業者クリス・チャベス記者はXでインタビューの様子を公開。ナサニエルはハードルが動いたことについて「彼が接触したのは分かったが、特に大きな影響はなかったよ」と振り返り、一時はベンジャミンが失格となったことに「彼がお祝いしていた時、僕が3位だと突然言われたんだ。彼にとっては大きな勝利だ。この結果は適切なものとは思えなかったよ」と困惑したという。

 判定については「適切な判断か」と問われると「もちろん、フェアだよ」と断言。それよりも国内新記録の47秒11で4位入賞したことを「最高の気分だよ。ベストを尽くすためにここに来た。長い長いシーズンを経て、最後の大会で4位になった。素晴らしいことだよ」と喜んだ。

(THE ANSWER編集部)


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