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故障→同タイム突破の奇跡→まさかの結末…異例の9人決勝、走らず終戦も「私は切り替えが速い女」【東京世界陸上】

陸上の世界選手権東京大会は連日、国立競技場で超人たちが熱戦を繰り広げている。第7日の19日に行われた女子200メートル決勝は9人で行われるはずだったが、決勝でアンソニーク・ストラチャン(バハマ)がフライング失格。結局8人でのレースとなり、メリッサ・ジェファーソンウッデン(米国)が21秒69で制し、100メートルとの2冠を達成した。

女子200メートル、フライング失格となったアンソニーク・ストラチャン【写真:中戸川知世】
女子200メートル、フライング失格となったアンソニーク・ストラチャン【写真:中戸川知世】

東京世界陸上

 陸上の世界選手権東京大会は連日、国立競技場で超人たちが熱戦を繰り広げている。第7日の19日に行われた女子200メートル決勝は9人で行われるはずだったが、決勝でアンソニーク・ストラチャン(バハマ)がフライング失格。結局8人でのレースとなり、メリッサ・ジェファーソンウッデン(米国)が21秒69で制し、100メートルとの2冠を達成した。

 通常なら8人が争う女子200メートル決勝は、1~9レーンを使って9人のスプリンターがスタートラインに立った。

 18日の準決勝は計3組で、各組上位2人が自動的に通過。残り選手からタイム上位2人が決勝に進む流れだったが、8番手で1組4着ストラチャンと、3組3着のマッケンジー・ロング(米国)が22秒48で並んだ。

 1000分の1秒単位の計測でも22秒478と同タイムの2人はともにファイナルへ。準決勝のレース終盤に左大腿裏を痛めていたストラチャンは、患部に痛々しいテーピングを巻いていた。

 運命の号砲が鳴る前に、ストラチャンは痛恨のフライング。走ることなく決勝の舞台を去った。「私は切り替えが本当に速い女。仕方ないと受け入れて前を向いているわ。こぼしたミルクを嘆いていてもしょうがないもの」と前を向いていた。

(THE ANSWER編集部)

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