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完敗アフマダリエフ言い訳「準備の時間なかった」 前座4R決着の影響主張「能力発揮できず」

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が14日、名古屋市のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦に臨み、3-0の判定勝ちを収めた。完敗となったアフマダリエフは「十分なウォームアップと準備運動を行う時間がなかった」と主張しているという。海外メディアが報じた。

井上尚弥(左)と対戦し、敗れたアフマダリエフ【写真:山口フィニート裕朗/アフロ】
井上尚弥(左)と対戦し、敗れたアフマダリエフ【写真:山口フィニート裕朗/アフロ】

井上がアフマダリエフに完勝

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が14日、名古屋市のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦に臨み、3-0の判定勝ちを収めた。完敗となったアフマダリエフは「十分なウォームアップと準備運動を行う時間がなかった」と主張しているという。海外メディアが報じた。

 井上の華麗なアウトボクシングの前に、見せ場を作れなかったアフマダリエフ。母国ウズベキスタンの地元メディア「Zamin」は、帰国したアフマダリエフが「ほどんどの人が俺の戦い方を支持しなかったことは分かっている。俺もリングで自分が望んでいたように戦えなかった」と語り、こうも続けたと伝えている。

「前の試合が4ラウンドで終了したから、(準備期間が)実際の36分でなく、15~20分くらいになってしまった。だから十分なウォームアップと準備運動を行う時間がなかった。心拍数を上げる時間が足りず、試合で自分の能力を最大限発揮できなかった」

 前座のセミファイナルで行われたWBO世界バンタム級タイトルマッチでは、クリスチャン・メディナ(メキシコ)が王者・武居由樹(大橋)に4回TKO勝ち。予想以上に早く決着がついたことで、ウォーミングアップに時間が取れなかったと主張している。

「今回は試合の準備が万全だったので体調は良かった。減量プロセスでさえも順調だった。全てが計画通りに進んだが、(ウォーミングアップの時間が短くなったという)時間的な要因が残ってしまった」と言い訳ともとれるコメントを残している。「俺はベストを尽くした。でも勝利と敗北はアッラーの御手の中にある。神のご意志があれば、我々はより強くなって戻ってくる」と再起も誓っている。

 米専門誌「ザ・リング」もアフマダリエフのコメントを伝えた。「彼(井上)とその功績を尊敬している。彼は優秀なボクサーだが、俺はもっとうまくできたはずだ」と井上を称えながら、判定決着の試合については「もっとうまくやれたはずだが、時間が足りなかった。もっと時間があればよかった」と語ったという。

(THE ANSWER編集部)


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