杉田祐一、「最高のテニス」で歴史的初V 遅咲きの28歳が「本気」の次なる“野望”
「今は自信がある。そこを本気で狙いたい」…杉田が明かした次なる“野望”とは
「できればグランドスラムでのシード権(世界ランク32位)を狙いたいですね。そのためにもう少し頑張る必要があります。でも、今は自信があります。そこを本気で狙いたいですね」
質問はテニス選手としてのパーソナルな部分に及んだ。憧れの選手を聞かれ、「ロジャー・フェデラーです」と答えた。
「先週、彼と対戦しましたが、最高の経験でした。だからこそ、今週すごくいいプレーができたのかもしれません」と杉田。直前のドイツのゲリー・ウェバー・オープンにラッキールーザーとして本戦に出場。芝の王者、フェデラーと1回戦で対戦し、3-6、1-6でストレート負けを喫したが、幼少時から憧れていたテニス史上最高の名手と対戦したことが、原動力となったようだ。
さらに、芝が一番のお気に入りのサーフェスであることを明かした杉田は、暑さについても「日本では夏はここと同じぐらいとても湿度が高いのです。このコンディションは自分にとって有利でした。それでも、まだとてもハイレベルの相手と対戦しなければいけないので、体調を準備しておくことが大事でした」と語っている。
一日にして、世界の注目の的となった杉田。次なる目標は世界ランク32位以内上昇、そしてグランドスラムシード権獲得へ――。06年にプロデビューした28歳。ゆっくりと、でも着実に進めてきた歩みを、止めることはない。