昨年のスピースの水切りショットに再脚光

　男子ゴルフのメジャー初戦、マスターズ（オーガスタ・ナショナルGC）は11日、開幕する。練習日には各国の腕自慢が恒例の水切りショットを披露し、話題を呼んでいるが、PGAツアーは過去最高クラスのスキップ・ショットと名高いジョーダン・スピース（米国）が見せたショットに再脚光。動画の再生回数は280万回を超えるなど、大反響を呼んでいる。

　練習日でも多くのギャラリーが足を運ぶオーガスタ。とりわけ熱視線を集めるのは、数々のドラマを生んできた池越えの16番パー3だ。多くのゴルファーが水切りショットに挑戦するのが恒例だが、2018年の練習日に奇跡を起こしたのはスピースだった。

　仲間のゴルファー、そして観衆の注目を浴びながら、池の手前からのショット。低い弾道で打ち出されたボールが水面で弾む。1度、2度、3度……5度目でグリーンへ着弾させると、パトロンからは地鳴りのような大歓声が起きた。

　これだけでもナイスショットなのだが、ここからもすごい。ピンの右手前10メートルから大きく弧を描くように、カップ方向へ。そして左奥2.5メートルにつけてみせたのだ。どよめきは最後まで止まなかった。高い技術、そしてガラスのグリーンともいわれるオーガスタの高速グリーンを読み切っていないとできない芸当だろう。