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「彼がいなかったら…」 女子100m障害・中島ひとみが感謝を明かした男性の存在「すごく支えに」【東京世界陸上】

陸上の世界選手権東京大会(国立競技場)は14日、女子100メートル障害予選が行われ、初代表の30歳・中島ひとみ(長谷川体育施設)は12秒88で6組で5着だったが、タイムで拾われ、準決勝に進出した。

女子100メートル障害で準決勝に進出した中島ひとみ【写真:中戸川知世】
女子100メートル障害で準決勝に進出した中島ひとみ【写真:中戸川知世】

陸上・世界選手権東京大会第2日

 陸上の世界選手権東京大会(国立競技場)は14日、女子100メートル障害予選が行われ、初代表の30歳・中島ひとみ(長谷川体育施設)は12秒88で6組で5着だったが、タイムで拾われ、準決勝に進出した。

「ここに至るまですごく長かったので、まずはこのユニホームの姿をたくさんの方々に見せられたことを本当に幸せに思います」

 レース直後、中島がこう振り返ったのには理由がある。

 中学3年で全中優勝し、夙川学院高(兵庫)2年時には国体優勝。しかし、以降は低迷しタイトルから遠ざかった。大学を経て、実業団でも日本選手権は準決勝敗退が続く。“消えた天才”と言われるようになった。

 ところが、昨年9月に12秒99を記録し注目を集めると、今季は日本歴代2位となる12秒71を記録。7月の日本選手権では準優勝を果たし、30歳で初めて日の丸を背負った。だからこそ、日本代表として走ることは特別だった。

 その過程で23年に男子400メートル障害の豊田将樹(富士通)と結婚もした。

 TBSのインタビューでは夫が「楽しんで」とエールと送っていたことを振られ、「彼がいなかったら、この舞台に来られていなかったかもしれないというくらい、本当にすごく支えになっているので、彼の分までこの舞台で頑張りたいと思います」と感謝した。

 15日に行われる準決勝へ向け、「同級生の(福部)真子も準決勝に残ったので、一緒にこの舞台を走れることをすごく誇りに思う。あとは自国で、全力の笑顔で楽しみたいです。当たって砕けろで頑張りたい」と決意を新たにした。

(THE ANSWER編集部)


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