「私より清山さんが走った方が…」 故障、痛み消えず…100m障害女王・田中佑美が抱えた葛藤を告白【東京世界陸上】
陸上の世界選手権東京大会第2日が14日に国立競技場で行われ、女子100メートル障害の田中佑美(富士通)は、予選2組に登場。13秒05で5着となり、準決勝には進出できなかった。

東京世界陸上
陸上の世界選手権東京大会第2日が14日に国立競技場で行われ、女子100メートル障害の田中佑美(富士通)は、予選2組に登場。13秒05で6着となり、準決勝には進出できなかった。
12秒80の自己ベストに及ばず、田中が予選で散った。昨夏のパリ五輪に続く世界大会の準決勝進出はならず。「もうちょっといけるかなと思っていたけど、厳しかった」と振り返った。
優勝した7月の日本選手権決勝の朝、アキレス腱に痛みが走った。思うように練習を積めない日々を送る中、ライバルの清山ちさとが世界陸上の標準記録突破を目指して奮闘。「私が走るより、走れている状態の清山さんが走った方がいいんじゃないかと思った」と明かした。
心は落ち着かなかった。「揺れるどころじゃなくて1周回ってました」。清山は期限の8月24日までに参加標準を突破できず。田中が世界切符をつかみ、「やるしかないと思った」と言う。
葛藤を乗り越えて立った、自国開催の世界選手権。この日も「痛みはゼロじゃない」という状態で、望むような結果は得られなかったが、26歳は前を向く。「悔しいけど、これも一つの糧として頑張っていきたい」。今よりも速く、強くなってまた世界の舞台に戻ってくる。
(THE ANSWER編集部)
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