28人が棄権、地獄のマラソン 日本人も救護室へ…完走率わずか58.8%の消耗戦【追憶の世界陸上】
陸上の世界選手権東京大会は13日に開幕し、21日までの9日間、国立競技場で熱戦が繰り広げられる。今大会が20回目となる大舞台では、過去に記憶に残る様々なシーンがあった。1991年以来、34年ぶりに東京で開催されるこの機会に「追憶の世界陸上」として振り返る。2019年ドーハ大会の女子マラソンは、地獄の消耗戦となった。

追憶の世界陸上・2019年ドーハ大会
陸上の世界選手権東京大会は13日に開幕し、21日までの9日間、国立競技場で熱戦が繰り広げられる。今大会が20回目となる大舞台では、過去に記憶に残る様々なシーンがあった。1991年以来、34年ぶりに東京で開催されるこの機会に「追憶の世界陸上」として振り返る。2019年ドーハ大会の女子マラソンは、地獄の消耗戦となった。
1983年にフィンランド・ヘルシンキで第1回大会が開催された世界選手権。2019年の第17回大会は中東のカタール・ドーハが舞台だった。
最も遅い9月27日の開幕となったが、暑さは厳しい。日差しを避けるため、初日の女子マラソンは現地夜中の午後11時59分号砲という異例のレースとなった。
気温32度の中、68人のランナーがスタート。距離が進むごとに、大会公式サイトの速報では途中棄権を示す「DNF」が増えていく。ゴールにたどりつけたのは40人。完走率58.8%という異常な数値に。11位の中野円花、途中棄権の池満綾乃はレース後に救護室に向かったために取材対応ができないほどだった。
過酷なコンディションの中、谷本観月が7位と力走。「想定していたよりは涼しかった。ラッキーな面もあったが、自分の持ち味の粘って走るということができたので良かった」。とてつもない消耗戦の先に、目標の入賞が待っていた。
(THE ANSWER編集部)
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