東京世界陸上で感動シーン よろめく選手を待ち…2人で肩を組んでゴール「即決だったよ」場内大拍手
陸上の世界選手権東京大会(国立競技場)は13日、男子3000メートル障害予選で感動のシーンが生まれた。

東京世界陸上が開幕
陸上の世界選手権東京大会(国立競技場)は13日、男子3000メートル障害予選で感動のシーンが生まれた。
予選3組は4人が転倒する波乱のレースとなり、負傷して棄権する選手や大きく遅れる選手も。そんな中、転倒して隊列から離されたティム・バンデベルデ(ベルギー)は最後の障害を越えた後に立ち止まり、さらに後方で最下位を走っていたカルロス・サンマルティン(コロンビア)を待った。そして、2人で肩を並んでゴール。場内の英語アナウンスでは注目を呼びかけ、会場からは大きな拍手が送られた。
11人がゴールしたレースはサンマルティンが9分2秒20で10着、バンデベルデが9分2秒21で11着。ともに予選敗退となった。
バンデベルデはサンマルティンを待ったことについて「即決だったよ」と説明。「彼がよろめいているのを見ていたからね。僕のレースはもうダメだったからすぐに決断したよ」。サンマルティンが厳しいコンディションだったことを見て救いの手を伸べたという。
さらに「僕自身、去年転倒して肩を骨折した経験からそうしただけなんだ。不運に見舞われてレースがダメになることの辛さはよく分かっている。今回もそうだった。彼を助けられた。彼が無事で本当によかった」と心優しさを見せた。
(THE ANSWER編集部)
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