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ボギー直後に発見、赤シャツ女子3人に「スイッチ入った」 佐藤心結、第2の故郷で狙うメジャー制覇

女子ゴルフの国内メジャー・ソニー日本女子プロ選手権第3日が13日、茨城・大洗GC(6840ヤード、パー72)で開催された。前日12日の日没サスペンデッドで第2ラウンド(R)未消化の50人がプレーを完了後、第3Rを実施。首位で出た佐藤心結(ニトリ)は、3バーディー、3ボギーの72で回って通算10アンダーとし、桑木志帆(大和ハウス工業)とともに首位で最終日を迎える。神奈川・小田原市出身だが、茨城・明秀学園日立高のゴルフ部で過ごした3年間が大きな支えになっている。文字通り、茨城は「準地元」。この地でメジャー初優勝を果たし、恩返しをするつもりだ。

ソニー日本女子プロゴルフ選手権第3日でプレーする佐藤心結【写真:柳田通斉】
ソニー日本女子プロゴルフ選手権第3日でプレーする佐藤心結【写真:柳田通斉】

ソニー日本女子プロ選手権第3日

 女子ゴルフの国内メジャー・ソニー日本女子プロ選手権第3日が13日、茨城・大洗GC(6840ヤード、パー72)で開催された。前日12日の日没サスペンデッドで第2ラウンド(R)未消化の50人がプレーを完了後、第3Rを実施。首位で出た佐藤心結(ニトリ)は、3バーディー、3ボギーの72で回って通算10アンダーとし、桑木志帆(大和ハウス工業)とともに首位で最終日を迎える。神奈川・小田原市出身だが、茨城・明秀学園日立高のゴルフ部で過ごした3年間が大きな支えになっている。文字通り、茨城は「準地元」。この地でメジャー初優勝を果たし、恩返しをするつもりだ。

 2番パー5で最初のボギーを打った後だった。佐藤は赤いポロシャツを着た女子3人に気づいた。明秀学園日立高ゴルフ部の後輩たちだ。

「『今日も来てくれたんだ』と思って、あそこでまたスイッチが入りました」

 その先は同じ最終組の桑木、金澤志奈とのせめぎ合いになった。金澤が13番パー4、14番パー3で連続バーディーを奪ったことで、3人が首位で並んだ。その後、1歩抜け出した桑木を16番パー3でのバーディーで捉えた。17番パー4では第1打を右の深いラフに入れながら、ピッチングウエッジでフェアウェーにレイアップ。第3打をピン5メートルの地点に運び、次を沈めて貴重なパーセーブを果たした。

「『ボギーは最小限に抑える』だけを考えてプレーしていました。昨日、一昨日と比べるとだいぶ考えることが増えて、今頭がパンクしそうなんですけど、ピンチでも落ち着いて判断できた結果だと思います」

 中学時代、全国大会では目立つ実績はなかった。だが、佐藤のポテンシャルを見抜いた明秀学園日立高の指導者が熱心に勧誘。その思いを受け、地元を離れて寮生活を始めた。そして、急成長して3年の2021年は日本女子アマチュア選手権3位、日本ジュニア選手権4位、レギュラーツアーのスタンレーレディスでは、アマチュアながらプレーオフに進出。優勝した渋野日向子との激闘を演じた。

 昨季は、地元に近い静岡・裾野市の東名CCで開催のスタンレーレディスホンダでツアー初優勝を飾った。そして、今回は「第2の故郷」である茨城・大洗町の大洗GCでメジャー初優勝チャンスを迎えた。その状況も踏まえて「最終日の目標」を聞くと一気に返した。

「目の前の一打に集中して、そうした結果が優勝になれば最高ですし、どういう結果になっても自分の納得できるプレーを目指して頑張ります」

 この日、高校の後輩たちからはラウンド後に「かっこよかったです」と声をかけられ、「うれしかった」という。最終日も同じ3人でのペアリング。22歳になった佐藤は、お世話になった人々への思いを込めたプレーで頂点を狙う。

(THE ANSWER編集部)


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