2度目の世陸へ、田中佑美が631文字の思い 抱えていた痛みと「出ていいんだろうか」の苦悩
陸上の世界選手権東京大会が13日開幕した。ここに日本代表として、女子100メートル障害にエントリーしているのが田中佑美(富士通)だ。開幕を前に、自らのインスタグラムに631文字にのぼる長文メッセージを公開。7月の日本選手権で足に痛みが出ていたことを明かし「スタート地点に立てそうです」と決意表明している。

出場するかの葛藤乗り越え「いっちょチャレンジしてきます」
陸上の世界選手権東京大会が13日開幕した。ここに日本代表として、女子100メートル障害にエントリーしているのが田中佑美(富士通)だ。開幕を前に、自らのインスタグラムに631文字にのぼる長文メッセージを公開。7月の日本選手権で足に痛みが出ていたことを明かし「スタート地点に立てそうです」と決意表明している。
田中は7月の日本選手権、女子100メートル障害で12秒80という自己ベストを叩き出している。ただ決勝の朝に足に痛みが出たのだという。世界選手権についても「絶対出たいのは間違いないはずなのに、こんな状態で本当に出たいんだろうか。出ていいんだろうか。出られたとして、自分に何ができて何がしたいんだろうか」と出場に対しての葛藤があったと明かしている。
投稿では「ゆみ」「顔面国宝」「天使」などと記された応援用のキラキラうちわとともに「なんとかかんとか本当にたくさんのプロフェッショナルに支えられてスタート地点に立てそうです」「取り急ぎ、私はいっちょチャレンジしてきます。見守っていてください!」とファンにメッセージを送った。女子100メートル障害は14日に予選、15日に準決勝、決勝が行われる。
田中が投稿したメッセージ全文は次の通り。
◇ ◇ ◇
試合前のSNS投稿はあんまり得意じゃないけど(緊張するから)伝えたいことを先に伝えといた方が、生き様ならぬ走り様を共有できるんじゃなかろうかと思い、現代版の筆をとります
日本選手権決勝の朝から足に痛みが出てはや2か月。
きっと誰よりも複雑な気持ちで熾烈な代表争いを見ていました。
決めるとこ決めてくるカッケー人に、日本を明るくするママさん。手を骨折しながら人生かけて走ってる姉さん。
その他もたくさんの記録ラッシュと、歩くだけで痛む自分の足。
風邪引くくらいギャップがありました。
せっかく自国開催の世界選手権。
絶対出たいのは間違いないはずなのに、こんな状態で本当に出たいんだろうか。出ていいんだろうか。出られたとして、自分に何ができて何がしたいんだろうか。
悶々としながらも、気持ちが負けたら終わっちゃう気がして、やれることを一つ一つ潰してきました。
そして今、なんとかかんとか本当にたくさんのプロフェッショナルに支えられてスタート地点に立てそうです。
そんな状況なのによく頑張ったなと言ってもらいたいわけではなくて笑
立派な競技場で日の丸なんかつけてかっこいい風にしてもらってるけど、私のことは「すごい!」じゃなくて、「一緒に頑張ろう」と思ってもらえるのが一番嬉しいです。
ままならんことも多いですが、その時々の全力を携えて少しずつやっていきましょう。
やることがわからず、立ち止まっている時が1番不安なものです。
取り急ぎ、私はいっちょチャレンジしてきます。
見守っていてください!
(THE ANSWER編集部)
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