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16歳・清水空跳を中国絶賛 ボルトと同じ「0.08秒」の世界 自国逸材と「差は歴然」「天才少年」

陸上の世界選手権東京大会が13日開幕した。注目を集めるのが、16歳で日本代表入りした清水空跳(そらと=星稜高2年)だ。7月に男子100メートルで10秒00のU18世界新記録をマークした逸材には、中国メディアも注目。「短距離走の新しい技術を発明」「アジア記録を超えるか」と、独特の発想を驚きをもって報じている。

清水空跳【写真:荒川祐史】
清水空跳【写真:荒川祐史】

100メートルですでに10秒00…蘇炳添の9秒83「アジア記録を超えるか」

 陸上の世界選手権東京大会が13日開幕した。注目を集めるのが、16歳で日本代表入りした清水空跳(そらと=星稜高2年)だ。7月に男子100メートルで10秒00のU18世界新記録をマークした逸材には、中国メディアも注目。「短距離走の新しい技術を発明」「アジア記録を超えるか」と、独特の発想を驚きをもって報じている。

 清水はこの大会、男女混合4×400メートルリレーでエントリー。ただ男子4×100メートルリレーの出場を想定しての代表入りだ。抜てきに驚いたのが、中国メディア「新浪体育」だ。

「日本の16歳の新星、短距離走の新しい技術を発明。影響力は陳妤頡を超え、蘇炳添のアジア記録を超えるか」という記事を掲載。「16歳のこの天才少年は、男子100メートルのU18世界記録の保持者である。身長わずか1メートル64センチの清水は独特の、全く新しい短距離走の技術を編み出した。その突然の登場には欧米のファンも驚きを隠せない」と伝えた。

 さらに「清水チームは現在、9秒7前後のタイムを目標としているが、それはつまり、中国短距離走の伝説である蘇炳添が持つ9秒83のアジア記録を更新するということでもある」と警戒を強めている。

 また中国メディア「SOHU」は「日本の16歳の短距離の天才。爆発力の技術を発明し、100メートル10秒00の記録に続いて蘇炳添のアジア記録更新を目指す」という記事を掲載。清水の走りについて「まったく新しい短距離の力の出し方を自らつくり出した」「この若きアスリートの成功は、偶然のものではなく、科学的なトレーニングと独特のメソッドがもたらした成功だったようだ」と報じた。

 記事は「彼のスタート後の足の接地時間は(ウサイン)ボルトと同じで、0.08秒から0.09秒の間に抑えられている。これは世界のトップレベルの選手の中でもめったに見られない数値だ」と指摘。練習に関する考え方にも「単純に表面的なスピードを追求するのではなく、一つ一つの細かい動きに注目し、力を出すための最小の単位を探してそこを改善していく。こうした考え方は伝統的な短距離走のトレーニング哲学を打ち破るものだ」と驚いている。

 さらに「中国国内では、短距離走の新星であり『数十年に一度の逸材』と言われる陳妤頡(16歳、女子)が、11秒29のタイムで潜在的な能力を示しているものの、清水のトレーニングの理念や成果と比べると、その差は歴然としている」と、国内若手選手の成長と比較した。

 続けて「短距離では本来不利なはずの身長を強みに転化させている。彼の出現は、才能ある若者の台頭の物語であるばかりでなく、新しい短距離の訓練形式の実験の物語でもある。彼の出現は、アジアの短距離走の未来に期待を抱かせてくれるものであり、あるいはオリンピックの舞台で、彼が世界のトップアスリートと肩を並べる姿を見る日も近いかもしれない」と、体格の不利を感じさせない走りを絶賛している。

(THE ANSWER編集部)


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